義弟は思い出の中に・・・

パールじゅんこ

2019年04月18日 20:58

 別れは突然やってきた。

 さよならも言わず・・
 笑顔を残すことも無く・・
 言葉を交わすことも無く・・

 ある朝 
 義弟は永遠の眠りに付いた。

 姉弟4人
 仲の良い主人の弟は
 満開の木蓮に見送られて
 この世界を去っていったのであった。

 心筋梗塞
 義弟の命を奪った病状である。

 私は
 盲腸ガン 乳ガンと
 2年の間に二つのガンに侵された。
 当然
 主人より早く命を落とすだろうと
 覚悟をした。

 残された主人は
 近くに住む二つ下の独り者の弟と
 仲良く
 年老いていくだろうと
 信じて疑うことは無かった。 

 余りにもあっけなく
 余りにも心準備ができていない間に
 義弟は逝ってしまったのである。

 私達は 言葉を失った。



   柔らかい新芽を
   爽やかな風が揺すった
   お釈迦様の誕生日の朝
   義弟は永遠の眠りのついた。
   62歳の生涯を閉じたのであった。   

 
 


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