孫君のいない日曜日のお昼ご飯

パールじゅんこ

2020年07月29日 23:47

何年かぶりに
きちんと休みを取れるようになった私は
6月最初の日曜日に
小さな耕運機で畑を耕した。


何でもがむしゃらにやってのける私は
全てにおいてあまり知識がない。
というのも
我流でぐんぐん進んで行ってしまい
つまづいてから勉強するという
どうしようもない性格をしているからである。

草ひきをする時間が取れない・・・という理由で
私はいつでも
黒いシートを敷き詰める。


これは・・・
   あり?    それとも邪道?

野菜造りのプロが見たら
あきれるかもしれない・・・・が。

ともかく
舞台は整った

  

大阪に住む家庭菜園が趣味の姉から
「丘ワカメ」の苗が送られてきたのも
畑を耕すことを急がせた
最も大きな理由の一つである。

  
 大阪からやってきたこの小さ丘ワカメの苗は
 梅雨のあいだにグングンと成長した。


  == 丘ワカメ ==
 
 細く刻んで
    冷やっこに乗せたり
    みそ汁に入れたり
    酢の物に使ったり
 オクラのような食感で美味しい丘ワカメ



           

優しい雨が野菜の上に降り注ぎ
容赦なく小さな苗は強い雨に叩かれ・・
     
しょぼしょぼと悲しくなるような
長い雨の日が続いた。


ナス きゅうり トマト アシタバ オクラ
ピーマン  ミョウガ  丘ワカメ  
が逞しく育った。


    

 
7月も終わろうとしている
晴れ間の覗いた日曜日のことである。

中学2年になった孫君は
中体連での試合で
早朝から出かけて留守だった。

私は
主人と二人っきりのお昼を迎えた。

お昼ご飯のおかずをつくる時間になった。
シニア二人の昼食である。

モロヘイヤを食べてみようと思い立ち
ネットで
簡単モロヘイヤのクッキングをカンニングした。
「 モロヘイヤとミョウガのポン酢和え」

       
   よし!   これだ。  


梅雨の合間で雲の中からお日様が顔を出した。
畑は
気持ちの良い空気に包まれていた。

畑の野菜が逞しくお日様に向かって
背伸びをしていた。


 == モロヘイヤ  ==



    居心地がいいのか毎年ミョウガがよく育つ。
     


   
   
   マムシがいたとしたら・・
   逃げ出すように
   ガサゴソ  ガサゴソとミョウガを揺らし
   大きくかき分けて白い花を捜した。

  
花が咲く前に収穫するべきだろうが
私は この白い花を目印に
ミョウガを捜すのが大好きである。

材料を調達して台所に入った。

 == モロヘイヤ ・ ミョウガ ==



 ① ミョウガを細く切る

 ② モロヘイヤ・・・・  不思議だ
    葉っぱの根元のヒゲは 何のため?

 ② さっと湯がく

 ④ 流水にさらす

 ⑤ 細かく切る

 ⑥ ミョウガとモロヘイヤを和えてポン酢で

  
 とても  とても 簡単で
 すごく美味しいおかずが出来あがった。

 ポン酢を多めにかけて
 ご飯の上の乗せて食べると
 とても美味しかった。

 いろんなレシピが浮かんだ
 ◎ 納豆と混ぜると美味しいかも・・
 ◎ 卵ご飯の中に加えると美味しいかも・・
 ◎ 親子丼ぶりにたっぷり加えると美味しいかも・・

でも・・ 孫君の口には合わないような気がした。

で その孫くん
毎朝起きるたびに大きくなった。
男の子を育てたことがなかった私は
その成長ぶりが面白かった。
家族で一番大きくなり
間もなく敷き布団からはみ出してしまうだろう

                


孫君は小さい時から野球に興味を持っていた。

 
実は・・・・
小学生の頃から野球部に入りたかったのだが・・・

 いろいろ  訳があって
 入部を断念していた。

              

 
 しかし
◎ 時間が取れた時には
   福岡ドームにはよく観戦に出かけた。

   

     



                


◎ 埼玉への仕事のついでに
   孫君も同行し西部球場に観戦に立ち寄った。

  

      

              

 急きょ 休みが取れた日


 新幹線日帰りの旅で 
 広島に出かけたこともあった。  

  

 


                  


  
  いろんなことが   
    いろいろあって
      回り道をしたが

  中学2年になった今年の春
  自分の意志で
  野球部に入部を果たした。

  野球のユニホームを着て
  出かけて行く彼の後姿を見送る朝は
  安堵の気分が心の中に充満するのである。

  私達は
  孫君と一緒に住むことがなかったら
  きっと 経験しなかったようなことを
  彼の成長と共に 体験を重ねているのである。


 



  季節は 移ろうとしている。



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