韓国ソウル旅行 第二日目
「明朝 9時30分出発するので
玄関前に集合ね。」と
初日ホテルにチェックインしてから
彼ら三人と別れた。
令和5年8月13日
ソウル市役所前のコリアナホテルで
旅行二日目の朝を向かえた。
午前7時
私は主人と二人で
朝食をとるため
レストランへと向かった。
オープンしたばかりで
とても空いていた。
まだ3組ほどの客がいただけだった。
日本でも
今までの旅行先でも
バイキングは
まず大きな白いトレーを手にして
小さなお皿を乗せて
料理を取り込んでいき
更に
小分けする料理の為に
小さなお皿もお盆に乗せて
好みの料理を
たくさん取り込んでから
いったん席に戻るのが常だった。
大きなお盆が料理の横になかったので
きょろきょろと
周りを見渡すと
隅っこに
こげ茶色のお盆が積まれていたので
ちょっぴり戸惑いがあったが
私と主人は
そのお盆を手にして
次々と料理を乗せて
窓際の席に着いた。
少しずつ
お客さまが増えていった。
ふと気がつくと
ほとんどの方が
小さなお皿だけを
そのまま手にして
その小さなお皿に乗る分だけ
料理を取り込み
自分の席に戻っていた。
一つのお皿を席に置き
すぐ
又料理を選びに行っていた。
私は主人とこそこそと話した。
「だれも お盆を使っていないね。
もしかしたら
このこげ茶色のお盆は
従業員さんがかたづけに使うための
おぼんかなぁ・・・」と。
それが正解だったみたいで
食事を終えたお客様が
席を立った後の
片付けに
従業員さんが使っていた。
恥ずかしかったが
もうどうすことも出来なかった。
食事を終えて部屋に戻り
すぐに
隣の部屋のはやとに電話した。
「大きなトレーはおいていないので
そのまま小さな取り皿を手にとって
料理を乗せて
席に置きに行ってから
又 別の料理を取りに行きなさいね。」
「こげ茶色のお盆は
片付けの為のお盆だから
使ったらだめよ。
オムレツ作ってもらったらいいよ。
美味しかったよ。」 と
付け加えた。
街路樹の
やわらかい枝が伸びた2階の窓際の席で
私と主人は
ちょっぴり恥をかきながらも
バイキングを楽しみ
韓国2日目の朝がスタートした。
午前9時30分
ホテルの玄関に
三人は元気に出てきた。
今日も一日
私と主人の二人は
日本語ガイドさん チエ マンスクさんに
付き合っていただくことになっている。
料金は
車付きガイドをしていただいて
一日3万円である。
個人的に
旅行前にまっすぐチェさんと電話で
やり取りをして
ラインを交わして
詳しく希望の予定を伝えていた。
ホテル前には
彼らが大好きなバイクが並んでいた。
みんなで
コリアナホテルの近くの
古宮 景福寺で
勤政門での
守門将交代式を見学した。
その後
はやとたちは
ソウルロッテワールドで一日を
過ごす予定になっていた。
チエ マンスクさんに
ロッテワールドまで送ってもらい
そこで
三人は車を降り
私と主人は
鳥頭山 統一展望台へと
案内してもらった。
三人のために
旅行出発前に
「ソウルロッテワールド1日フリーパスチケット」を
購入しておいた。
フリーパスチケットに加えて
行列に並ぶことなく
アトラクションを楽しめるマジックパスを
手に入れておいてやりたかったが
購入することができなかったことを
はやとに伝えて
三人を見送った。
私と主人は
ガイドのチエさんの案内で
北朝鮮が見える
鳥頭山(オドゥサン)統一展望台へと向かった。
しばらくすると
はやとから電話がはいった。
「ばぁば
どのアトラクションも
ものすごい行列だョ!」と。
そこで
「当日券のマジックパスを
頑張って 買ってみてごらん。」
「いったん
外に出ないと買えないはずだからね。」と
伝えた。
40分程経って
「 買えたよ~~~」と
はやとから
ラインが届いた。
はやとのたどたどしい英語力で
マジックパス売り場に
たどり着き購入することができたとの事で
心底 嬉しかった。
大行列の人たちを横目に
待つこともなく
次々とアトラクションを体験する
三人の楽しそうな笑顔が浮かび
私はほっとして
車窓見物を楽しむことができた。
とことん
孫から気持ちが離れられない自分に
あきれながら・・・。
鳥頭山(オドゥサン)統一展望台に到着し
車を降り
ガイドさんの後について
急な坂道を
息を切らせながら展望台に上った。
展望台の双眼鏡で
北朝鮮を眺めた。
展望台の下を流れるイムジン川は
干潮時で潮が引き
固まったきれいな砂地が現れ
北朝鮮がとても近く感じた。
集落やアパート 農耕地が見えたが
人影や行き交う自動車は
老齢で視力が衰えた私の眼では
見ることができなかった。
展示物や土産物店を見ながら
2時間弱を過ごした。
ソウルに戻り
遅い昼食をとった。
ガイドさんは
麺料理の人気レストランに
案内してくれた。
ちょっぴり辛い冷麺を食べた。
ハサミをどんぶりの中にれて
チョキチョキと麺を切ってから
食べることを勧められた。
そういえば
昨日の焼肉屋さんでも
ハサミを使い
大きい肉をチョキチョキ切りながら
焼いたのを思い出した。
食卓でハサミを使うのが定番なのかな・・・?
その後
ホテルの近くの
明洞のミナミエステサロンで
全身マッサージを受け
時間をつぶした。
あまり
乗り気でない主人を無理やり
突き合わせて・・
ミナミエステサロンは
日本語が通じるので
とてもリラックスできた。
なんとなく
だらだらと時間が過ぎていき
夕方になった。
昼食が遅かったので
あまりお腹が空いていなかったから
ミナミエステサロンを出たところにある
明洞の屋台をぶらぶらと散策し
晩ご飯を買い求め
ホテルへと戻った。
韓国二日目の夜も
あれこれと買い求めた
屋台料理の入った袋を下げ
ホテル横のコンビニで
ビールと酎ハイを買って
部屋に戻った。
せっかくやってきた
見知らぬ国で
色気のないディナーだが
いっぱい紙袋を広げ
むしゃむしゃと晩ご飯を食べた。
ゆったりと
緊張のない時間が過ぎていき
ある意味
夫婦二人きりで
いい旅行気分を味わった。
はやと達は
タクシーを利用して
夕方ホテルに戻ってきた。
ロッテワールドのアトラクションを
マジックパス利用できたので
次々と待ち時間なしに
ほぼすべて乗りつくして
刺激があっておもしろかったうえに
ロッテワールドタワーで
家族へのお土産も買って
意気揚々と帰ってきた。
私たちの部屋に立ち寄り
楽しく話して聞かせてから
三人で元気に
近くのレストランを探して
夕食のために夜の街へと
出かけて行った。
体格のいい青年三人なので
心配の気持ちは沸いてこなかった。
韓国は
私は
政治的な難しい問題は解らないので
若者が短期間楽しむには
活気のある
楽しい旅行先であるように思えた。
シルバーの私と主人は
なんとなく
刺激のない
だらだらとした一日を過ごした。
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