摂食障害の娘へ 休息

パールじゅんこ

2012年01月30日 01:00

甘くささやきかけられたような優しい声で目が覚めた。

寝室の窓の外の梢で
まるでムードミュージックのような甘い声でさえずった鶯

  ホ~~ ホケキョ
     ホ~~ ホケキョ


  ホ~~ ホケキョ  ホケキョ


久々に 目覚ましのいらない日曜日の朝である。
孫の枕元を整えゆっくりとベットから出た。 




「ウグイス合唱コンクール」まで まだまだ時間があるので
あちこちの梢からは
  ホー ホケキョ 
      ホ~~~ ホケキョ 

仲間に出番を確かめるかのように
遠慮がちに控えめに呼びかけあっている。
のんびり自由気ままにご自慢ののどを披露し始めた。
今年の ウグイス谷の合唱コンクールはいつもより
ハイレベルと予想される。


寒さが緩んだ爽やかな一日のスタートである。


  暖かい時間がゆっくりとすぎていき
  束の間の暖かい冬の日差しは
  長女の心をもほぐしてくれたのか
  長女家族がぶらっとやってきた。




  


  あたたかい陽だまりに魅せられて
  私はチビッコ達を屋外に誘った。



 私はIT社会で育っていくこの小さな男の子たちに
 太自然の営みとIT感覚とがうまくバランスの取れた人間へと
 成長して欲しいと願う。
  

 

幸いにして我が家は
朝から夕方まで日当たりのいい
小高い山の懐に抱かれたこの田舎に住居を構え、
私達は
西海国立公園に指定されている
長崎県佐世保市の北九十九島の海のすぐそばで暮らしている。


常日頃
私は娘たちにしてきたように
いろんな文化に触れさせるとともに
孫たちと共に太陽の下で過ごすことを心得ている。



  孫たちは
  愉快そうに たんぼに下りしばらく遊んでから

  「 パパー   ママー お出でよ~~~~。
      たのしいよ~~~~。 」

  三人は大きな声で
  長女たち夫婦を散歩に誘った。








   私のもくろみは孫たちに 
   野イチゴを摘んで食べさせる事にあった。

   野の実りを 洗うこともなく
   そのまま口にするということを
   パパとママに しっかりと見せておきたかった・・・。


  

 
      おいしいねぇ    おいしいょ 
  


     大きなイチゴだよ。

 いっぱいあるよ

             
                        
        二男はたくましい 2歳1か月





               
 
   途中 お迎えに来たジイジと合流。
   御一行様 7名の40分の散歩コースは
   名付けて 
    「 野イチゴ狩り 冬の山道散策の旅 」
  
    ガイド プランナーはじゅんこばあばでした。







    1月29日 日曜日 

    もうすぐ 春がやってくる。

    厳しかった 長かった冬は

    春へとバトンを渡そうと準備を始めだした。

  



 幸せは 過ぎ去った記憶の中に
 たくさん たくさん埋もれている。

 掘り起こせば いつでも 
 たくさんの幸せだった思い出があふれ出てくる。
 



     == 山のあなた ==

     山の彼方の空遠く
    「幸」住むとひとのいふ。
    あゝ われひとと尋めゆきて
    涙さしぐみ、かえりきぬ。
   
    山のあなたになほ遠く
    「 幸 」住むとひとのいふ。

     == 山のあなた ==

 
 
 幸せは 遠いところにあるものではない。
 探しに行ったところで 
 見つかるものでもないように思える。

 幸せは
 過ぎ去った記憶の中に
 言い表せないほど
     たくさんたくさん ある。
 抱えきれないほど
     たくさんたくさんある。

 そして
 今日という日は
 その幸せの日々を土台として
 やってきている・・。
 
 
 幸せな今日という日の思い出は
 いつか
 落ち込むかもしれない悲しい淵の中で
 一筋の灯りとして
 導いてくれるはずである。


 春は もう そこまでやって来ている。