里帰り旅日記 パートⅡ 初日の出
平成25年1月1日
新しい年が 始まった。
昨夜午後7時15分 大分港を出港した
フェリー さんふらわあは
1月1日 午前6時35分 神戸六甲に入港した。
たぶん
きっと
絶対・・・
睡眠不足であろうHAYATOは
元気に 車に乗り込み
さんふらわあを降りた。
神戸淡路鳴門自動車道「あわじサービスエリア」で
初日の出を見るため主人は車を走らせた。
奈良 生駒山から登った朝日は
大阪湾を茜色に染めて
平成25年という新しい年へと
時を運んだ。
平和に 穏やかに 幸せに
新しい年が始まった。
登る朝日を眺めながら レストランで朝食をとり
そして
観覧車マニアのHAYATOの希望にそって
淡路島大観覧車に乗りこんだ。
淡路大観覧車 全高65m 一周11分
ぷーさんと一緒にHAYATOの笑顔があふれた。
午前8時30分
明石海峡大橋を後に
淡路島を縦断して 徳島に向かった。
あったい風にふんわりと包まれていた。
それは不思議な感覚だった。
生まれ故郷は
私の嗅覚をくすぐった。
徳島に入った途端
吹く風の匂いは・・・
降り注がれる陽光は・・・
私を不思議な想いにおちいらせた。
草原をそよぎ木々をゆすってきた香りでもなく
大地を吹き渡ってきた乾いた匂いでもない。
それは
太平洋から 陽光を道ずれに
腕を広げゆったりと吹き寄せてくる風が
四国の中央部を東西に走る四国山脈にあたり
南部地方は暖かい空気に包まれていた。
風土そのものが
おっとりとした独特の匂いを持っていた。
ほんわかあったかい空気が地面からふわっと立ち上り
大地は独特の匂いを放っている。
それは
言葉で言い表せない何とも言えない穏やかさで
私を包んだ。
「 四国は あったかいね。 」
私はとっさに そんな簡単な言葉しか出せなかった。
この故郷の匂いは
きっと私の一番根っこの部分に・・・
心覚に届いたんだろう。
生まれ故郷の地を踏んだ途端私は癒された。
それは懐かしい両親に・・
今は亡き両親に包まれているように思えた。
二人の兄家族との語らいは
遠く離れて暮らしている空白の部分を一瞬にして埋めた。
家族を持ち父 母となった
甥っ子や姪っ子たちの姿から
長い歳月が過ぎ去ったことを実感させられた。
日和佐 薬王寺
四国88カ所霊場 第23番札所 薬王寺
日和佐 薬王寺 瑜祇塔(ゆぎとう)