出発
たくさん働いた。
がむしゃらに働いた。
家庭を顧みず
家族を巻き込んで
家族に支えられながら。
沢山の方々の笑顔に魅せられて
働いた日々。
この暑さなのに
夏バテもせず頑張ってこれたのは
健康で 丈夫な体を持っているという事の
お蔭だと常々感謝をしている。
時は
もう8月14日となった。
私は
まだパソコンに向かっている。
あと数時間で我が家を出発して
2泊3日の旅に出かける。
鹿児島 霧島神宮から始まるこの旅は
亡き母が幼いころから16歳まで暮らし
現在は限界集落となっている山村を訪ね
更に
椎葉村を経由し北上して
宮崎高千穂町にある天岩戸神社へと向かう
2泊3日の旅である。
私を育てた母は
どんな風土に守られて育ったのだろうか
それは
言いようのない不思議な感覚が私をおそう。
その風土にたって
私は何を感じるのだろうか。
もう一つの憧れの地である
アマテラスを祀る天岩戸神社の近くの岩戸川に
立つことにも私の心は逸る。
八百万の神々が集まって
岩戸開きの相談をした神秘的な場所は
私にどんなことを語りかけてくれるのだろうか
・・・・・ ・・・・
みいの手によって
洗濯物が部屋の中に干され
台所には朝食のパンが準備されている。
平穏な日々が続くときには
思いっきり幸せに 楽しく過ごさなければ・・。
いつ何処に どんな落とし穴が待ち受けているか
全く解らないこの人生。
強く生き抜いていくために私が得た答えである。
幸せな時間を積み重ねれば
どんな苦しいときにもそれは
大きな糧となるはずである。
奈落の底に落ちた時
大きな力となるはずである。
私はそう信じることが出来る。