高次脳機能障害

パールじゅんこ

2013年11月03日 00:51

私はインターネットにより
「高次脳機能障害」という病気を調べた。

そして
とても簡潔で分かりやすい記事に行きついたのである。


 高次脳機能障害について 

帝京平成大学健康メディカル学部臨床心理学科
      中島恵子

1.高次脳機能障害とは

 認知(高次脳機能)とは、知覚、記憶、学習、思考、判断などの
 認知過程と行為の感情(情動)を含めた精神(心理)機能を総称する。
 病気(脳血管障害、脳症、脳炎など)や、事故(脳外傷)によって
 脳が損傷されたために、認知機能に障害が起きた状態を、
 高次脳機能障害という。

2.障害の臨床像

 注意力や集中力の低下、古い記憶は保たれているのに
 新しいことが覚えられない、
 感情や行動の抑制が利かなくなる、
 よく知っている場所や道で迷う、
 言葉が出ない、ものによくぶつかる等の症状が現れ、
 周囲の状況に見合った適切な行動がとれなくなり、
 生活に支障をきたすようになる。

  みいは平成24年4月尿路結石の手術後
  意識不明に陥り
  目覚めた時かr
  1か月間は
  ②すべてが当てはまっていた。
  ただ 良く知っている道で迷うことは全くなかった。

  そして1年半たった今も
  言葉がスムーズにでなくしゃべりにくそうである。

3.高次脳機能障害の種類とその症状 

 1)注意障害
 病巣 右半球、広範囲の脳損傷
 生活での観察 ぼんやりしていて
 自分の周りの人や事象に関心を示さない
 気が散りやすい
 簡単なミスが多い
 二つ以上のことを同時にできない
 他のことに関心を転換できない
 
  みいは意識が回復した平成24年4月から
  ほぼ一年近くこの状態が続いた。

  しかし
  一年がすぎた夏には
  ほとんど支障がないほど回復し
  今では まったく問題がない。

 2)記憶障害 
 病巣 視床、前脳基底部、側頭葉内側面(海馬)
 生活での観察 日時、場所、人の名前が
     おぼれられない(見当識)
 一日のスケジュールがわからない
 
  

  みいは
  一日のスケジュールだけは
  発病後すぐから
  きっちりと時間通りこなしていった。
  最初からまったく問題がない。


 3)失語症
  病巣 左半球、前頭葉下部、側頭葉、角回
  生活での観察 会話が困難
 
 
   みいは
   困難だった会話は
   徐々に 回復してきたが
   いまだに 言葉がスムーズにでない。
   少しどもってしまう。
   
  

 4)失認(視覚失認、相貌失認、聴覚失認)
  病巣 両側後頭葉
  生活での観察 物品、物品の絵、図形を提示されても呼称できない
  対象をひとまとまりとして把握できない
  対象そのものが何であるかわからない
  よく知っている人の顔がわからない
  話、環境音が聞き取れない
 
   みいは
   入院中は
   この症状があったが
   早い時期に克服した。

 5)失行
  病巣 左半球縁回
  生活での観察 簡単な動作が口頭命令、模倣、物品の使用など、
  適切な状況下でうまくできない

   みいは
   徐々に 回復していった。
   今では まったく問題点は見当たらない。

  
 

 6)地誌的障害
  病巣 右(両側)側頭葉から後頭葉
  生活での観察 よく知っている道で迷う
  家の近くの写真を見せてもわからない
  神経心理学的検査 自宅の見取り図、
  近所の地図を見せてもどこかわからない


  みいにおいては
  この障害は当初からまったくなかった。

 7)半側空間無視
  病巣 右半球頭頂葉
  生活での観察 食事の時、左側にある食事を残す
  常に顎が右方向を向いている
  歩行時に左側にある物にぶつかる

  みいにおいては
  この障害は当初から全くなかった。
 

 8)半側身体失認

  病巣 右半球
  生活での観察 左側の麻痺が存在していても、
  医師、療法士の質問に麻痺の存在を否定する
  歩行できないにもかかわらず、歩けると言う
  左側の身体の異物感や他人のものと思うことがある

   みいにおいては
  この障害は当初からなかった。

 9)遂行機能障害
  病巣 前頭葉
  生活での観察 見通しの欠如
  アイデアの欠如
  計画性、効率性の欠如

   みいは
   同じパターンを繰り返す生活面は
   完全にできるが
   新しい出来事に対しては
   対応できない・・・
   無関心なところが今でも見受けられる。

  
 10)行動と情緒の障害
  病巣 破局反応:左半球
  無関心:右半球
  生活での観察 依存的になる、年齢よりも幼くなる
  周囲の状況に無関心になる
  感情のコントロールがうまくいかない
  欲求が抑えられない
  状況に適した行動がとれない

  みいは
  手術後の長い昏睡状態から目覚めた時から
  このすべての症状が激しく現れていた。

  しかし
  時間の経過と共に緩和されていっている。

  さほど気にならなくなった・・と言える。
  だが 完治はしていない。  
  


  
  このように分析してみると非常にわかりやすい。
  要するに
  みいの脳は 
  おもに左半球にダメージを受けている事がわかった。


  みいの
  この障害を全て取り除くことが
  できるのであろうか・・・?


  時間の経過によって完治するだろうか・・・?


  私は
  治る様に思えるのである。
  しかし
  みいに残る軽い言語の障害はとれるだろうか・・
  「少し何かが今までと違う 」と感じるこの違和感は
  何だろうか?


  彼女は
  私の解らない部分で 障害を抱えているのであろうか?


  私は
  今一度 
  長女の言葉に耳を傾ける必要があるのだろうか?

  「 お母さん 逃げないで! 」


    一難去って 又 一難


  
 秋は 素敵に深まっていこうとしているのに・・