HAYATOの笑顔
玄関のふくろうくんは
HAYATOの成長を見つめ続けている。
冬の日も
春の陽光の中でも
夏の日差しの中でだって
秋風を運びながらも
いつだって
HAYATOの成長を見つめる。
私も見つめ続けてきた。
HAYATOの笑顔を。
これからも。
HAYATOの切る風が
私に心地良さを運ぶ。
人の心を読むのが名人だったHAYATOは
5歳だった。
HAYATOの心を見つめながら
無我夢中で過ごてきた日々。
HAYATOはランドセルを背負った。
私は祈ることを忘れてはいない。
神様の存在も
仏様の存在も
信じられる。
信じることが出来る。
HAYATOは沢山のまなざしに囲まれて育つ。
幸せな 日々が続きますように。
この笑顔が いつまでも続きますように。
HAYATOは後数日で8歳の誕生日を迎える。
長女が言った。
「 お母さん 背中が曲がっているよ。 」
驚いた。 「 どんなふうに? 」
「 歩いているときに 前かがみになっているよ。」
えっ?