てぃーだブログ › 浮雲 › ブログ › 映画「ドリーム」

2017年12月10日

映画「ドリーム」

  全ての働く人々に贈る、勇気と感動の実話
        「 ドリーム 」

   映画「ドリーム」 

この映画は
まだ人種差別が色濃く残っている1960年代
3人の黒人女性が
NASAの有人宇宙飛行計画に
多大な貢献を成し遂げていった姿を描いた歴史ドラマである。

私は少し息抜きが欲しかった。

私は佐世保市街地の商店街にいた。
予定していたすべての用事が終わり
夕方家に戻るまで4時間ほどの
自由な時間を手に入れた。

 久しぶりに知人に連絡を取ろうか・・・?
 友人を誘いだして昼食でも・・?
 ウインドーショッピングに時間を費やしてみようかな?
 本屋さんにでかけ 気に入る本を手にいれようかな?
 リラクゼーションサロンでマッサージを受けリフレッシュしようかな?

いろんな思いが頭の中で交差した。
しかし人と関わり合うのを止めて
ぶら~と映画館へと足を運んだ。

 間もなく
 テレビで予告を目にした「ドリーム」が上映されようとしていた。

一本のお茶を買って
がらがらの館内の座り心地のいいシートに体を埋めた。

軽快な音楽と共に始まった映画は
三人の黒人女性が乗った車が故障したシーンから始まった。
映画「ドリーム」


1961年
NASAに勤める三人の黒人女性は
それぞれが主婦であり 子供をもった母親である。

その家族構成や 生活ぶりは
庶民と呼ばれる我々の生活とかけ離れたものではなかった。
どこにでもいる働いている母親がいる平凡な家庭であった。

子供との接し方
夫婦のあり方
夫と死別し三人の娘を育てる主人公の新たな恋
全てが平凡だった。

ただ違うのは
主人公のキャサリンが天才的な数学者であるというう事だった。
ロケットの打ち上げに必要不可欠の「計算」において
宇宙特別研究本部のメンバーの誰よりも
その能力が優れていたのであった。
キャサリンが数学の力をもって
「ロケット打ち上げ」の問題点を次々と解決していくストーリーは
快傑そのものであった。

同僚のドロシーとメアリーも
大きな夢を持ち
人種差別の壁に立ち向かって
自分の夢に向かって強い信念で突き進んでいくのであった。

家族に支えられ
夫に愛され
子供を守りながら
人種差別を乗り越え日々を生きて行ったのである。

そこには
様々な 心に響く言葉が詰まっていた。

初めての宇宙飛行に選ばれたパイロットは
自分の命をキャサリンに託した。
パイロットは生きて地球に返ってきたのであった。
NASAの有人宇宙飛行の成功は
キャサリンの数学の力によって成功がもたらされたのである。

実在の人物である彼女たちの
キラキラと輝く人生がそこにあった。
それは人種差別という過酷な運命の中でも
仕事を通して
仕事の中で夢を追い
努力を惜しまず夢に向かって努力を積み重ねていったその姿に
感動を覚えた。

心洗われるような思いで私の頬を涙がつたった。
悲しい涙ではない。
嬉しい涙でもない。
ただ
彼女たちの「仕事」というものに対して
ひたむき突き進んでいく強い信念に心を揺さぶられたのであった。
彼女たちの人生に感動できたのである。

「仕事」を生きがいにし
自分の夢を「仕事」に向けるその生き方に
私は目が覚めたような思いがした。

私は夢を「仕事」に向けることは無かったからである。
夢は・・・
仕事でないところにあったからである。
仕事は夢を叶えるために必要な
報酬を得るためのものであったからである。

「仕事」と「夢」を重ね合わせる。
初めての感情を呼び起こされた映画であった。

エンデイングが終わり階段をおりると
一足先に分厚いドアを開けたひとりの女性が
ドアを抑えながら
後ろに続く私に一言声をかけてくれた。
「 いい映画でしたねえ。」
「 はい。 感動しました。 涙があふれて止まりませんね。」
私は即座に答えた。
私よりかなり年上の綺麗な女性だった。

映画「ドリーム」  

貴重な数時間を
映画鑑賞に当てたことが正解だったと満足して
車を自宅に走らせた。

主人はまだ仕事から帰って来ていなかった。
孫はパソコンの前から首だけ伸ばして
「 ばあば 遅かったね。
  病院はどうだった? 」と聞いてきた。
台所の娘は夕食の準備から手を休めることなく
「 ゆっくりしてきたね。 」と笑いかけてきた。

今日は 2月に盲腸ガンの手術を受け
半年間の抗ガン剤治療を終わらせた後の
一か月後に受けたCT検査結果の結果受診日であった。
ニュージーランド旅行の為の海外保険申し込みなど
用事を終わらせるため
思い切って一日休暇を取ったのであった。

街をぶらぶらするのが大好きな私をしっている家族は
一人でぶらついてきた私に
暖かく言葉かけをしてくれた。
こんなに遅くまで遊んできた私に
家族は「何してきたの?」とは聞かなかった。
映画館の中での120分は
誰にも秘密の時間になってしまった。


結果は順調であり
CT検査・血液検査共に気になる点はなかった。
3か月後 再び診察を受けるのである。

私は元気に過ごしていかなければならない。
「仕事」も生きがいとして。
映画「ドリーム」



同じカテゴリー(ブログ)の記事
秋月温泉  二人旅
秋月温泉  二人旅(2025-01-22 22:23)

年末 年始
年末 年始(2025-01-02 22:51)


Posted by パールじゅんこ at 01:41│Comments(0)ブログ
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 15人
プロフィール
パールじゅんこ
パールじゅんこ
えっちら おっちらと進む人生。
苦しいことも乗り越えたはず。
悲しいことも通り過ぎたはず。
やってくる明日は
絶対幸せで楽しいはずと
100%信じている私こと じゅんこです。


オーナーへメッセージ