てぃーだブログ › 浮雲 › 里帰り  長兄との時間

2017年12月19日

里帰り  長兄との時間

兄と昔ばなしがしたかった。

子供の頃の思い出や
両親の思い出話や
子供の頃に育った山村での思い出話など
私と兄との共通の思い出を話し合いたかった。

私は仕事に差し支えない日を選んで一日半 
休みを取った。


私は一人で
徳島の地へと里帰りをした。

「車で連れて行くのに・・」と言ってくれた主人を置いて
夜行バスに乗った。

私と兄との二人の共通の話に花を咲かせたかったから・・。

12月13日
夕方 佐世保発の高速バスで福岡まで行き
徳島行きの夜行バス「コトバスエクスプレス」に乗った。

夜行バスは
福岡の「キャナルシティ博多」の前の乗降場から出発した。

里帰り  長兄との時間

里帰り  長兄との時間

  里帰り  長兄との時間  
    3列シートのバスの中は
    トイレも完備されていて
    インスタントのお茶やコーヒー 紅茶が準備されていて
    トイレを使用する度に
    ホットの飲み物を口にした。
    熱いお茶は窮屈なバスでの長旅の疲れを癒してくれた。

車 コトバスエクスプレス
    21時45分   福岡出発の「琴電バス」は瀬戸大橋を経由して
    翌朝 
    8時32分    JR徳島駅の前の国道沿いの
              バス停「八百屋町」で下車した。

    里帰り  長兄との時間

    里帰り  長兄との時間
バス JR牟岐線(特急) 
    9時51分   徳島駅発
    11時17分  阿波海南駅に到着した。
    里帰り  長兄との時間

   夕方6時過ぎまで 実家である兄の家で過ごした。

   里帰り  長兄との時間

バス JR牟岐線
     18時28分  阿波海南駅出発
     21時02分  徳島駅 到着

   里帰り  長兄との時間
車 コトバスエクスプレス
     21時30分  徳島「八百屋町」バス停 乗車
     翌朝
     7時45分   「キャナルシテイ博多」 前の乗降場に到着

    里帰り  長兄との時間

車   「天神バスセンター」 出発の高速バスに乗り換え佐世保へと。
     10時30分    佐世保バスセンターに到着 

      13時 会社へ。 ~ 17時まで勤務。    
     
       本   鉛筆   本   鉛筆    本 


      佐世保~福岡   高速バス往復   4,110円
      福岡 ~徳島    夜行バス 往復 14,110円

      徳島~阿波海南  JR特急券1,000円+1,680円
      阿波海南~徳島             1,680円

      佐世保 駐車料金  500円×3日= 1,500円
  
                                  合計      23,080円



   おうち      おうち    おうち    おうち      おうち

   私は兄と7時間という時間を共有した。

   結婚して40年
   最初で 多分最後であろう時間を 
   兄と共有した。

   義姉は口数少なく 私たちは三人でコタツを囲んだ。
   兄は沢山の私が覚えていない子供の頃の思い出を
   聞かせてくれた。
   私は覚えている沢山の出来事を話した。

  里帰り  長兄との時間 

   亡き父も
   亡き次兄も
   長兄も
   この川で ウナギを獲り アユを獲り 遊んだ。

   私は姉と共に
   たくさんの近所の子供たちとともに
   父たちの川釣りの後を追って遊んだ。

   私は 高校一年までこの山村で育った。
   両親は祖母の他界をきっかけに
   この山村を後にして 
   住まいを便利な街へと移したのである。

  里帰り  長兄との時間 

   四国独特の ゆた~~とした空気が私たちを包んだ。
   音を消すと
   近くの海岸から潮騒が聞こえてきそうな気がした。

   姉の準備してくれた夕食を三人で囲み
   帰りの時間は刻一刻と迫ってきた。



   私は・・・   涙をこらえて言えた。

   「 にいとの思い出は  
        まだまだ いっぱいいっぱい覚えているよ。」
   「 親代わりになって いっぱいいろんなことをしてくれた事を
        感謝しているから・・」
   「 義姉さんも 私が子供のころから可愛がってくれて
        里帰りするたびに 良くしてくれて
           いつも有難いと思ってきた。」
  
        ・・・と。

   私は こらえていたが涙がこぼれた。
   いつか   そう遠くないいつか
   永遠に兄との別れの日が来ることが実感できたから。
   兄も涙をぬぐい
   義姉さんも目元を指で拭った。

   心臓の病を抱え 病院通いの兄
   脳梗塞を起こし 危うく命拾いをした兄
   そして
   膵臓ガンの術前の抗がん剤治療を受け始めた兄
   74歳の兄

   私は兄に約束をさせた。
   「 来年の春休に はやととみいを連れて
     利夫さんと来るから 
     それまで 絶対 元気でいてよ! 」と。

   兄の運転で JR阿波海南駅まで送ってもらった。
   暗くなった駅には
   高校生が電車の到着を待って賑やかだった。

   私は40年前の結婚式の数週間前に
   この駅から 両親に見送られて 
   一人で九州へとやってきた。

   運転席に乗った兄と
   後部座席に乗った義姉は
   駐車場から私の乗った電車を見送ってくれた。

   私は信じている。
   来春 家族と共に里帰りをした私を
   抗がん剤治療が終わり
   手術を受けた兄が元気で迎えてくれると・・・。
   「 おぅ・・  純子来たか~」 と。
   
   大里松原の海岸から吹いてくる風にあたりながら・・。
里帰り  長兄との時間



Posted by パールじゅんこ at 02:54│Comments(0)
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 15人
プロフィール
パールじゅんこ
パールじゅんこ
えっちら おっちらと進む人生。
苦しいことも乗り越えたはず。
悲しいことも通り過ぎたはず。
やってくる明日は
絶対幸せで楽しいはずと
100%信じている私こと じゅんこです。


オーナーへメッセージ