2018年02月01日
ニュージーランド2日目 ロトルア「レッドウッド・フォレスト」
私が自ら計画を立てていた行程は
かつてないような天候不良のため
全てが白紙に戻ってしまった。
ただ
モーテルの予約を変更できない為
東海岸のファカタネからロトルアの町を
行ったり戻ったりで
移動にロスが出来てしまうことになるが
この道19年のベテランガイドの五十嵐さまのおかげで
臨機応変にプランを練りなおしながら
快適に旅が続けられそうである。
2日目 1月6日に予定していた海釣りを
天候が落ち着く4日目に変更して
再度別のボートをチャーターしなおした。
1月5日は海釣りをする港町ファカタネで一泊して
1月6日は次の宿泊地のあるロトルアへと向かうことにした。

モーテルの近くのスーパーで買ったパンや飲み物と
道中のお店で買ったりんごやバナナで
軽く朝食を済ませた。
リンゴは日本のものよりも小さくて硬くて
甘味が少なかった。
(言うべきでないかもしれないが・・ 美味しくなかった)
モーテル「 ホワイトアイランド ランデブー」では
小さなキッチンがあり
お皿やコップ ナイフ まな板・・ など揃っていて
朝食の準備には困らなかった。
細かい情報が得られなかったので
100均のお店で
まな板と包丁(ナイフ)を持参していたが
ここでは 必要なかった。

小雨模様の朝だった。
ファカタネの海は濁り 沖は波が高かった。
後日 海釣りの為に再びファカタネに戻るが
今日はモーテルを予約しているロトルアへと
向わなければならなかった。
ファカタネから ロトルアまでは
約1時間30分の道のりだった。
林業の盛んなニュージーランド北島では
至る所でベイマツが植林されていて
ファカタネからロトルアまでの山間部の道沿いは
日本の山間部の風景に似ていた。
ただ 沢山のシダが生い茂っていることにより
異国情緒が漂っていた。






ロトルアに到着し
雨の合間に森林公園 「レッドウッド・フォレスト」 を散策した。
チケットを購入してツリーウォークを楽しんだ。

地上12m
大きなカリフォルニア赤松(ベイマツ)の木から木へと吊橋がかかり
木々の間を縫うように
森の中を散歩が出来るようになっていた。

ゆらゆらしてるけど 大丈夫かなぁ・・・?

木々の間で 空中ウォーキング


樹齢110年を超える大きな木々の間の
地上12mの高さに設置された吊橋を歩くと
まるで木々の間で空中散歩をしているようだった。
木立の中に設置されたオブジェは
この場にしっくりとマッチしていて
幻想的なムードをより深めていた。

何だか
UFO(ユーフォー)が偵察に来ているかのようにも思われた。

大きな羽根を広げ
この森の中を悠々と飛び回ってみたい・・・・ナ!
なんて 非現実的な想像が胸を占領した。
とっても
不思議な 素敵な
森の中のアートだった。

吊橋の下を見下ろすと
つやつやとしたシダが葉を広げ大木の足元をカバーして
見下ろす私たちを見上げていた。
その様は雨上がりの景色に非常に似合い
シダによって
ニュージーランドという国に来ているんだと
実感させられた。

約40分 ツリーウォークを堪能した後・・
深い森の中へ迷い込んだ。
樹高約60mにもなるカリフォルニア赤松(ベイマツ)の
森の中で かくれんぼ。
森の中を歩いていると
カリフォルニア赤松の精霊がそっと
寄り添ってくるように感じられ
心の中が隅々まで浄化されたように思えた。
私たち大人は
いつまでも 森林浴を楽しんでいたかった・・・が
ここは
子供のHAYATOにはあまり刺激がなかったようである。
森の中にぴったりのアート感覚のトイレには感動した。
感動! トイレに!
夜には灯りがともるのかな・・・?
夜も 立ち入られるのかなぁ・・・? この森。
きっと
きっと
幽霊が出るに違いない・・・
ここは・・・
素敵だけれど
一人では絶対来たくない
森の精霊が集会をしていそうである。
森林公園 「 レッドウッド・フォレスト」で
ウォーキングを楽しんでいる間に
車に残っていたガイドの五十嵐さまは
湖でのマス釣りを後日に予定していたが
雨が上がりそうだったので
船長と連絡を取り合い
急きょ 本日の午後にと変更していた。
釣りの好きなHAYATOの為に計画した
「釣行」をメインにした旅だったが
思わぬ天候不良になってしまったので
行程が全てが白紙に戻ってしまっていた。
ベテランガイドの五十嵐さまが
上手くスケジュールを調整してくださることが
非常にありがたく思えた。
私たちが呑気に空中散歩を楽しんでいる間に
マス釣りの船長と連絡しあったり
海釣りの船の手配をし直したり・・・と
大変だったはずである。
「 天候が悪いので 釣りはキャンセルです。」と
言われても仕方がないと心が重かったが
軽く流されず
海釣りのボートの空きを探しだし
柔軟に対応してくださる五十嵐様に心の底から感謝をした。
HAYATOの喜ぶ顔が浮かんだ。
マス釣りに出掛ける前の昼食の為
車はロトルア湖畔へと向かった。
ロトルアの日本料理のお店「大和」で昼食をとった。
繁華街にあるこのお店は
多くの地元のお客さまで 大繁盛していた。
日本人の板前さんに日本人のウエイター
日本語で話しかけられることにほっとした。
マグロのお刺身や・・・
巻き寿司や・・・・ 天ぷら・・・
うどんなどを注文した。
うどんはコシがあって とても美味しかった。
だし汁は 少々甘味が強かった。
久々の日本食に大満足をして
マス釣りの湖 タラウェラ湖へと向かうことにした。
時折 小雨がばらついたが
五十嵐さまの予想通り徐々に天気は回復していった。
目についた道端の青空市場に車を停めてもらい
少し買い物をした。
物価は日本とほぼ同じだったが
キャベツ ブロッコリーなど非常に高価だった。
ブロッコリー 一個250円~300円程。
雨に打たれた すももは甘くて美味しかった。
市場の横は小さな公園になっていて
温泉が湧きだしていた。

タラウエラ湖では
マス釣り と 夕食は船上BBQを予定していた。
帰りが夜になるために
先に モーテル「ベスト イン ロトルア」にチェックインをした。
裸で入ることの出来るかけながしの温泉がある
このモーテルに
1月6日の夜と 7日の夜を宿泊する。

小柄で綺麗な
日本人のおかみさんの悦子さんが
きびきびと気持ちよく出迎えて下さった。
何よりも 日本語で接してくださることが嬉しかった。
お部屋で洗濯はしないでください。と
念を押されていたにもかかわらず
翌朝
ハンカチを洗ってかけておいて
注意されてしまった。

ちょっとだけ休憩をして
救命胴衣をもって 身軽に出かけた。

ロトルアから20~30分で タラウェラ湖に到着した。
クルーザーにとってもお似合いの
船長 ジョーンさんが待っていてくれた。

雲が流れ
HAYATOの笑顔があふれる旅の幕開けである。

つ ・ づ ・ く
