
2018年02月19日
ニュージーランドから成田 ニューカレドニアの上空
1月10日 帰国
ニュージーランド航空
ボーイング787-9型ドリームライナー
プレミアム・エコノミー プリファード・シート
ニュージーランド航空
オークランド空港 9時55分 発
成田空港 16時45分 着
日本航空(JAL)
成田空港 18時55分 発
福岡空港 21時10分 着
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「 ノボテルオークランド エアポートホテル 」
8時にチェックアウト
とことこと目の前の空港へ入った。
飛行機の出発時間は9時55分である。
チェックイン カウンターに進む前に
両替を終わらせることにした。
Please exchange money.
Japanese Yen.
Thank you.
英語のレッスンを受けているHAYATOは
英語で受け答えが出来るようになった。
プレミアム チェックイン ちゃんと通過できるかな・・・???
ハラハラ・・・ ドキドキ・・・
私は英語・・
簡単な言葉は聞き取れても
喋れないんだけど・・・
自動ドアが開いた。
入るしかない!
パスポートを握りしめ
未知の世界へと進んだ。
ニュージーランド航空
ボーイング787-9型ドリームライナー
プレミアム・エコノミー プリファード・シート
チェックイン
にこやかな係員に招かれ
不安が吹き飛んだ。
ゲームに慣れているHAYATOは
実に簡単に自動機を操り
日本語での案内画面をだしてパスポートを挿入した。
パスポート№とタグ№が印字されたチケットを受け取り
荷物を預けた。
初めてプレミアム チェックインを経験した。
言葉も通じない・・
ガイドさんはいない・・
上手く発券できなかったら・・
荷物を間違って預けてしまったら・・
家族には言えなかったが
心臓が張り裂けそうな程不安で仕方なかった。
みんな神妙な顔つきでこの場を突破した。
問題なく通過して
出国審査に進み
ホッと胸をなで下ろして
チケットを確認しながら出発ゲートへと向かった。
とっても気さくなフライトアテンダントに迎えられた。
10時間の空の旅はとっても快適だった。
オークランドを飛び立って 2時間ちょっと経った頃
ニューカレドニアの上空に差し掛かった。
ニュージーランド旅行以上に
私が楽しみにしていた瞬間である。
窓際はHAYATOが占領している。
私はそっと席を立ち
プレミアムエコノミー席の
食事を準備する場所に行き窓際に立ち
ニューカレドニアを見下ろした。
2001年の家族旅行以来忘れたことがなかった
あの綺麗な色彩をもった景色が
雲の合間に広がっていた。
飛行機はニュージーランドの上空を
ゆったりと日本に向かって北上を続けた。
スローモーションのように
ニューカレドニア東海岸の景色が移っていった。
島国の原生林と南半球の美しい海の狭間に広がる
綺麗な色をどのように表現すればいいんだろうか
「 HAYATO・・ この色 何て言う?」
「 エメラルド ! 」と即答
エメラルドグリーン コバルトブルー
緑なのか 青なのか 私には答えることが出来ないが
2001年からずーと私の思い出の中で
温め続けられてきたあのシーンを
再び見ることが出来たのである。
心の中があたたかい感情で一杯になった。
ゆっくりと雲の合間で
ニューカレドニアの島々が遠ざかっていった。
ボーイング787-9型ドリームライナー
とても快適なニュージーランド航空の空の旅は
終わろうとしていた。
確実に東京が近づいいてきた。
言葉が通じるので もう何も心配は無かった。
しかし 私はまだ不安を抱えていた。
成田到着 16時45分
成田発 18時55分 福岡行
乗り換え時間が2時間しかなかった。
出国手続きを終えターミナルを移動して
再びJALカウンターで
福岡へのフライトチェックインをしないといけない。
成田到着前にトイレを済ませておくように
みんなを促した。
1月10日 16時30分
予定より少しだけ早く到着した。
さっと席を立ちビジネスクラスの方たちと共に
最前方のタラップから飛行機を降り
バスに乗り込んだ。
バスを下りた後も素早く行動していた。
入国審査を終わらせ荷物受取所へ向かった。
その時
突然 HAYATOが腹痛を訴えた。
ほとんどの乗客が次々と通り過ぎて行った。
腹痛と吐き気が治まりトイレから出てきたHAYATOを
気遣いながら
慌てて荷物受取所へ向かった。
閑散となっているターンテーブルから
荷物を受け取り
国際線でのすべての手続きを終わらせた。
体調不良の帰国者の為の相談所が設けられていたが
立ち寄るには時間に余裕がなかった。
HAYATOの肩を抱き
再びバスに乗り 国内線ターミナルに移動した。
HAYATOが突然吐いたらいけないので
私はタオルとビニール袋を手にしていた。
JALのカウンター前はもう乗客は誰もいなかった。
荷物を預ける寸前で
私は腹痛の薬がスーツケースの中だと気がついた。
恥も外聞もなく
即座にカウンター前でスーツケースを開けて
薬(正露丸)を取りだし慌てて荷物を預けた。
とにかく
ゲート前まで行っておかなければならなかった。
2個の正露丸をHAYATOに飲ませて急いだ。
どうにか 乗り遅れることは無かった。
ホッと胸をなで下ろした。
成田空港 18時55分 定刻通り飛び立った。
取りあえずHAYATOの腹痛は治まった。
飛行機の後部はとても空いていたので
3シートをHAYATO一人で使い
足を延ばして眠らせた。
福岡空港から自宅までの道のりは2時間。
睡魔に襲われないように
私も主人も無理矢理眠った。
福岡空港着 21時10分
雪がちらつく福岡は当然とても寒かった。
ぐっすり眠ったHAYATOの体調は
すっかり戻っていた。
私たちは
何もなかったかのように
元気で九州へと帰ってきた。
HAYATOは言った。
「 ばぁば 今まで行った旅行の中で
一番楽しかったね。」 と。
私はHAYATOを抱きしめたかった。
子供のころから旅が大好きな私
その私の望みに100%付き合ってくれる主人
私たち夫婦の特徴を生かして
HAYATOに残してあげられることは
「 旅の思い出 」という財産しかない・・と考え
HAYATOを旅に連れまわしているだけに
何よりも嬉しい言葉だった。
空港の外は雪が降っていた。
スノーチェーンを持っていなかった。
帰りつくまで旅は終わりでない。