2020年07月29日
孫君のいない日曜日のお昼ご飯
何年かぶりに
きちんと休みを取れるようになった私は
6月最初の日曜日に
小さな耕運機で畑を耕した。
何でもがむしゃらにやってのける私は
全てにおいてあまり知識がない。
というのも
我流でぐんぐん進んで行ってしまい
つまづいてから勉強するという
どうしようもない性格をしているからである。
草ひきをする時間が取れない・・・という理由で
私はいつでも
黒いシートを敷き詰める。
これは・・・
あり? それとも邪道?
野菜造りのプロが見たら
あきれるかもしれない・・・・が。
ともかく
舞台は整った
大阪に住む家庭菜園が趣味の姉から
「丘ワカメ」の苗が送られてきたのも
畑を耕すことを急がせた
最も大きな理由の一つである。
大阪からやってきたこの小さ丘ワカメの苗は
梅雨のあいだにグングンと成長した。
== 丘ワカメ ==
細く刻んで
冷やっこに乗せたり
みそ汁に入れたり
酢の物に使ったり
オクラのような食感で美味しい丘ワカメ
優しい雨が野菜の上に降り注ぎ
容赦なく小さな苗は強い雨に叩かれ・・
しょぼしょぼと悲しくなるような
長い雨の日が続いた。
ナス きゅうり トマト アシタバ オクラ
ピーマン ミョウガ 丘ワカメ
が逞しく育った。
7月も終わろうとしている
晴れ間の覗いた日曜日のことである。
中学2年になった孫君は
中体連での試合で
早朝から出かけて留守だった。
私は
主人と二人っきりのお昼を迎えた。
お昼ご飯のおかずをつくる時間になった。
シニア二人の昼食である。
モロヘイヤを食べてみようと思い立ち
ネットで
簡単モロヘイヤのクッキングをカンニングした。
「 モロヘイヤとミョウガのポン酢和え」
よし! これだ。
梅雨の合間で雲の中からお日様が顔を出した。
畑は
気持ちの良い空気に包まれていた。
畑の野菜が逞しくお日様に向かって
背伸びをしていた。
== モロヘイヤ ==
居心地がいいのか毎年ミョウガがよく育つ。
マムシがいたとしたら・・
逃げ出すように
ガサゴソ ガサゴソとミョウガを揺らし
大きくかき分けて白い花を捜した。
花が咲く前に収穫するべきだろうが
私は この白い花を目印に
ミョウガを捜すのが大好きである。
材料を調達して台所に入った。
== モロヘイヤ ・ ミョウガ ==
① ミョウガを細く切る
② モロヘイヤ・・・・ 不思議だ
葉っぱの根元のヒゲは 何のため?
② さっと湯がく
④ 流水にさらす
⑤ 細かく切る
⑥ ミョウガとモロヘイヤを和えてポン酢で
とても とても 簡単で
すごく美味しいおかずが出来あがった。
ポン酢を多めにかけて
ご飯の上の乗せて食べると
とても美味しかった。
いろんなレシピが浮かんだ
◎ 納豆と混ぜると美味しいかも・・
◎ 卵ご飯の中に加えると美味しいかも・・
◎ 親子丼ぶりにたっぷり加えると美味しいかも・・
でも・・ 孫君の口には合わないような気がした。
で その孫くん
毎朝起きるたびに大きくなった。
男の子を育てたことがなかった私は
その成長ぶりが面白かった。
家族で一番大きくなり
間もなく敷き布団からはみ出してしまうだろう
孫君は小さい時から野球に興味を持っていた。
実は・・・・
小学生の頃から野球部に入りたかったのだが・・・
いろいろ 訳があって
入部を断念していた。
しかし
◎ 時間が取れた時には
福岡ドームにはよく観戦に出かけた。
◎ 埼玉への仕事のついでに
孫君も同行し西部球場に観戦に立ち寄った。
急きょ 休みが取れた日
新幹線日帰りの旅で
広島に出かけたこともあった。
いろんなことが
いろいろあって
回り道をしたが
中学2年になった今年の春
自分の意志で
野球部に入部を果たした。
野球のユニホームを着て
出かけて行く彼の後姿を見送る朝は
安堵の気分が心の中に充満するのである。
私達は
孫君と一緒に住むことがなかったら
きっと 経験しなかったようなことを
彼の成長と共に 体験を重ねているのである。
季節は 移ろうとしている。
