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2012年01月01日

摂食障害の娘へ 奇跡

 
 平成23年12月末

 奇跡が起こったとしか思えない娘の回復に
 徳田先生は
     「 肝機能の数値が標準値に戻りました。
       なぜだかわかりません。

       ストレスと疾患がこれほどまで影響を受けるとは
       考えられませんが
       とにかく 血液検査の数値が正常値の枠の中に入りました。」

 と 娘の命を救ってくださった数日後に
 とても素直に首をかしげます。


 
 私は
 娘の身体を救ってくださった徳田先生のお蔭と・・
 目に見えない何かによって
 娘は救われたのだと思っている。


 目に見えない何か・・・・。
 それは
 みいを心配していつも駆け付けてくださる岡田さんには
 解っているようだが
 私達には 
 もう少し時間が過ぎないと信じられないことだろうと感じる。


 とにかく
 この危機状態から 娘は救われた。


 危篤状態を告げられ
 血小板点滴をしている枕元で
 婿から離婚話を持ち掛けられたことで
 娘は 理解できない何かによって命を救われたような気がする。



  12月30日(金曜)

暖かい冬の午後 娘は主人に迎えられて帰ってきた。

いそいそと台所に立った。

夕食は私が圧力鍋でつくっておいた「 大根とブリのアラ煮 」に加えて
娘は酢の物と味噌汁を準備していた。




  12月31日(土曜)

夕食は ブリの刺身 サザエのつぼ焼き 押し寿司 そばが並んだ。
娘と後片づけを終えて
ストーブの前で暖を取った

紅白歌合戦は今年はとても華やかで楽しい。

私は心から思った。
家事を終わらせ 私の横に座った娘に言った。
 
  「 今年は いい年だったね。 みい。

    良かった 良かった!

    みいが死なんで・・。 」

心の底からいい年として終わった平成23年に感謝した。

ゴーカイジャーのおもちゃに夢中の孫の頭をさすった。

  「 いい年だったね。 

    チビも元気に育って 楽しくて愉快で・・・
    
    いつも笑ってきたね。  チビのお蔭で。
    
    いい年だったね お父さん。」

主人は愉快そうに紅白歌合戦をみて笑っている。


    私は娘たちが小学生の頃
    晩御飯を食べながら
    「良かった探し」に盛り上がっていた時期があった事を
    思い出した。 
 


みいは
両手で顔をさすりながら答えた。
 
  「 もうすぐだね。
       もうすぐ解放されるね。 」

  「 なんか希望というか 
    先が・・・・  明るい何かが見えてきたような気がするよ。」

と顔をおさえて明るい声で言った。
洋服の上からもわかる骨だらけの肩が痛々しかった。

娘がもうすぐ   
後数日で離婚でき事を心待ちしているのがわかり
私は心の中を暖かいものが流れていくのを感じた。

  「 苦しかったね。  
         永い間苦しかったよね。」
と答えた。
  

  私は解っている。
  一番愛して守ってもらいたい相手に
  必要とされない扱いを受け続けた時
  人間は誰しもその場所におれなくなることを・・・。



   私は心の底から思った。
   今年はいい年だったと!

   沢山の問題を抱えて 流れていくわが人生
   振り返らないことにしようと
   改めて決心を固める。


みいちゃん
   親子間でも誤解はいっぱいある。
   理解できないこともいっぱいある。
   言葉が過ぎることも、足らないこともいっぱいある。

   でも
   忘れないで!!


   私とお父さんとチビはいつでもみいの事を愛していて
   大切に思っていて
   明るいみいが大好きで
   いつでもみいの味方であるということを忘れないで!!


   しばし
   古巣にもどっておいで。
   羽を休めて 再び飛び立てばいい !
 

  新しい年に 明るい陽がさしていますように。  
  

   




Posted by パールじゅんこ at 00:55│Comments(0)
 
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えっちら おっちらと進む人生。
苦しいことも乗り越えたはず。
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