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2012年01月04日

摂食障害の娘へ 歯車

正月三ガ日が過ぎ去っていった。

1月4日(水)
今日が初出勤の主人のために早朝よりお弁当を詰め
主人 孫 娘が起きてくるまでの
わずかな時間が
私の
私だけの時間である。


パソコンのスイッチを入れ
頭の中の思いを整理する。


私は摂食障害の娘と向き合いながら
残念なことに
一致団結して
仲がいいと思い込んでいた家族に
いいえ 
かつて家族だった娘たちとの間にひびが入り始めたのを
感じずにはおれない・・。



   歯車が狂い始めた。
   数年前から
   何かがくるい出した。


私は振り返ってみて
そう感じずにおれない。
何が原因なのか・・・・。

自分自身を振り返ってみる。

ある人は
仕事に没頭しすぎる! と言う。

娘たちを小学時代から知っている
クリスチャンであるお隣の奥様は
「それが あなたに背負わされた 十字架よ」と
優しく語りかけてくれる。


19歳で知り合いともに歩んできた主人は
「 原因などない
    それが人生と言うものだ。」ときっぱりと言い切る。


長女は厳しい。
  「お母さんの育て方が 愛情が足らなかったよ」と言う。
  「私も お母さんに受け入れられなかった」と言い出した。
  「お母さんの育て方は おかしかった!」



   私は 長女の言葉で
   心の中が凍りついた。



私の記憶は30数年前にスリップする。

  生まれたばかりの長女を抱き
  常に目を見て語りかけ
  情緒豊かな子に育ってほしいと願い
     太陽の光
     風のささやき
     四季の移ろいの中
   彼女と共に 過ごしてきた。

  沢山の絵本の読み聞かせ。
  四季折々の行儀を楽しみ潤いを持たせた日々。

  娘たちと共に作った団子をススキと共に庭に飾って
  見上げた真ん丸のお月様

  薫風に吹かれながら
  野山で採ってきた柏の葉っぱを用いた柏餅

  幼い娘たちがれんげの冠をつけて
  ちいさな掌で採ったつくしの卵とじ

  木いちごを食べながら
  散策した登山道

  たくさん短冊に願いを込めて下げた七夕さまの飾りつけ

  泣きながら続けさせた公文のプリント

  3人の娘たちは長女を中心に仲睦ましく育ち
  母親が入り込む隙がないくらい
  結束が固い幼少時代を過ごしていた。

  ・・・・・かのように思われた。

  ・・・・・そう 思うのは 
     私の一人合点なのだろう。



平成23年の年の暮
主人の運転する車の助手席で私は長女へ連絡を取った。
次女の摂食障害の事で意見が合わなくなり
仲違いをしている娘である。
出てくれないだろうと思った電話は
数回のコールでつながった。


私はほっとした。
親子なんだから、少々のケンカもするだろう。
と タカをくくった。

  「 お正月のブリあげようと思うんだけど・・・
    もう いい加減に仲直りしようよ 」

  「 いらんよ!
    うち達はイイヨ!  ほっといて!」

 ・・・・・・・

電話を切って
 「 一生懸命育ててきて このざまだネ・・・」 とつぶやいた。
30歳を過ぎた大人の女性の冷たい声に私の心は震えた。
泣くほどの事ではない!
私は自分の弱さを恥じた。
主人の横でこみあげてくる涙をおさえた。


  何だろう この心境は・・・。
  私は子離れできていないんだろうか・・。
  自分自身を分析してみる。



   その翌日 12月31日 

   主人は私に言い渡した。

   「 お前にくぎを刺しとくぞ。!

    充分に親の務めは果たしてきた。

    もう 親元離れた奴だ。

    親のやり方に文句のある奴はほっとけ。

    いいか。

    お前から 機嫌とったりするなよ。

    親が必要なら向こうから連絡取ってくる!

    それまで放っておけ。

    いいな! 」



私は娘たちを思う気持ちのバリヤーが剥がれた思いがした。
それは
無理やり剥がされたような苦痛が伴う。
その痛みはつらく 苦しい・・。



  結局
  私は子離れが出来ていなかったんだろう。



いつまでも
大人になった子供たちを
自分の翼の下に庇護して
自己満足に浸っていたかっただけかもしれない。

私はこんな形で
今頃になって子離れを経験しなければいけない
自分の未熟さを恥じる。



 今まで とおく沖縄の地で暮らしていた長女から
 元旦には明るい挨拶の電話が入り
 嬉しい年賀状が届いていたのに
 昨年春から車で20分の距離に暮らすようになったというのに
 そのどちらもないまま
 正月が過ぎていった。


 そんな寂しい出来事を主人の忠告が私を救う。

 いつものように 繰り返し言い聞かせる !。




私は 
長年連れ添った一人の男性に支えられて生きている。
血のつながりのない一人の男性から支えられている。
夫婦という絆のもとで・・。


若いころには
感じることが出来なかった主人の支えが
私の倒れてしまいそうなを支えてくれている。
私は 改めて という文字を眺める。
今は こんなに苦しい問題を抱え倒れてしまいそうだが
この人と共に
健康で長生きをしなければ と思わずにはおれない。


先にはきっと今までのような常に笑って過ごせる
楽しい幸せな時が待っているはずである。


私は子供たちからの要望に応えることが出来なかったんだろう・・
子供たちが求めた愛情をはき違えていたかもしれない・・
だが
いつも娘達を思い愛情を注いできた事に偽りはない。


   ただ
   愛情を一方的に与える時期を
   私は長くまで引っ張りすぎたように思う。

  
   子離れのタイミングをつかめていなかったのでは
   なかろうか・・・・?




  












  


 




 


  

  

  






Posted by パールじゅんこ at 15:47│Comments(0)
 
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えっちら おっちらと進む人生。
苦しいことも乗り越えたはず。
悲しいことも通り過ぎたはず。
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絶対幸せで楽しいはずと
100%信じている私こと じゅんこです。


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