
2012年03月02日
摂食障害の娘へ 笑顔
玄関を開けると
生野菜の…きゅうりの匂いがした。
ママー ただいま~~~。
HAYATOは大きな声で
居間に駆け込んでいった。
HAYATOの靴をそろえ
廊下を歩く。
小さな我が家は築18年を迎えている。
唯一 自慢はヒノキの廊下。
毎日拭き掃除を欠かさないみいのお蔭で
隅々までピカピカに輝いている。
使うほどに輝きを増すヒノキの床は
みいの手によって
その性質を十二分に発揮して気持ちがいい。
居間のドアを開けると
ひじきの煮物の匂いが充満していた。
対面キッチンで7時ちょうどの夕食に合わせて
みいが甲斐甲斐しく食事を準備している。
「 今日のおかずはなあに? 」
「 チキンカツとひじきの煮物
クジラの湯かけ
お豆腐だよ。」
「 チキンカツはカレー風味にしたからね。」
西洋皿の上に
千切りにしたキャベツとキュウリが盛られていた。
玄関まで漂っていたのはこのキュウリだ。
我が家の菜園を耕さなくては・・・。
小さな耕運機はかかるかなぁ・・・。
我が家に隣接した横の100坪余りの土地を
購入してから10年余りが経つ。
柿の木を植え
桃の木を植え
キーウイを植えた。
余りのスペースは野菜のためにとっている。
・・・・・が
昨年はみいの体調不良で耕す機会を失ってしまった。
毎日のように降り続く雨・・・。
大地の中で
眠っていた芽がむくむくと育っているのが
目に見えるように感じられる。
家庭菜園の大好きなみいの為に
横の畑で
みいが たくさんの野菜を収穫して
おいしい料理を作れるように
荒れている畑を耕さなくては・・・。
みいの
細やかな楽しみを・・・
日中一人で過ごすみいの為に
細やかな楽しみの場所を整えてあげなくては・・。
みいは
座ってしまうと一人で起き上がるのが困難になってしまった。
何かにつかまり
ゆっくりと立ち上がらないと立てない。
地面の野菜の収穫は今は無理かもしれない。
でも
私はめげない!
中古のタイヤをもらってきて
台の上に置き
そこに土を入れ野菜を植えてみたらどうかな・・?
うん
そうしよう!
大きなストレスは排除できたはず!
きっと
元気になる日が来るはず!
主人の言葉を私はやっつける!!
ぎゃふんと言わせるぐらいやっつける !!
「 いつまで生きさせてやれるかな・・。 」
私は
細やかな楽しみを
みいの環境を整えながら
みいの心を支えてみせる。
みいの脳に侵入している悪魔と闘うのは
みいの心の戦士しかいないように思う。
私は
私にできることは
みいの心に栄養を与えることにあるのではないだろうか。
私は
みいの身体を治してやることは不可能である。
でも
その目に見えない病魔と闘ってくれる心に
栄養を与えることは可能なんでは・・・。
きっと
可能なはずである。
みいが
長女が
三女が
小学生の頃 我が家で流行った「 よかった探し 」を
今 再び
団欒の中で始めてみようと思う。
食事の後片付けが終わり
ダイニングテーブルに座ったみいが
佐世保のタウン情報誌を広げて
弾んだ声で言った。
「 お父さん インド料理のバイキングがあるよ。
お父さんの大好きなナンが食べ放題だよ。」
「 おっ いいなあ。
何時から 何時までや? 」
私も娘の開いている情報誌を覗き込んだ。
美味しそうなグルメガイドが満載していた。
たくさんの楽しいことが待っているように思える。
私の胆は据わった。
みいの行動に指図をしない。
みいに干渉はしない。
みいに命令はしない。
賢いみいにはとっくにわかりきっているはず。
食べなくてはならない事は。
私にできることは
ストレスのない日々を過ごし
脳の悪魔に打ち勝つ強い心の戦士を育て上げる事!
みいの
頬を伝った清い涙を私は忘れない。
「 良かった・・。
帰ってこれた・・・。
家まで遠かった・・・。」
とつぶやいた
心の底から出た言葉を私は決して忘れない。
私は信じたい!
みいが
みい自身が
心の中に強い戦士を育て上げることが出来ると!
岡野朱里子さんのように
健康な日々を送る日が来るはずと!
おとうさん。
その時は 罰金だよ。
その時が来たら
家族全員 旅行に連れて行ってよ !!
近場のグアム旅行
もちろん
おとうさんの小遣いでダヨ !!
よし。
長女家族も誘ってやろう。
罰金もんだよ。
おとうさん。
さあ 起こすか。
みんなを。
生野菜の…きゅうりの匂いがした。
ママー ただいま~~~。
HAYATOは大きな声で
居間に駆け込んでいった。
HAYATOの靴をそろえ
廊下を歩く。
小さな我が家は築18年を迎えている。
唯一 自慢はヒノキの廊下。
毎日拭き掃除を欠かさないみいのお蔭で
隅々までピカピカに輝いている。
使うほどに輝きを増すヒノキの床は
みいの手によって
その性質を十二分に発揮して気持ちがいい。
居間のドアを開けると
ひじきの煮物の匂いが充満していた。
対面キッチンで7時ちょうどの夕食に合わせて
みいが甲斐甲斐しく食事を準備している。
「 今日のおかずはなあに? 」
「 チキンカツとひじきの煮物
クジラの湯かけ
お豆腐だよ。」
「 チキンカツはカレー風味にしたからね。」
西洋皿の上に
千切りにしたキャベツとキュウリが盛られていた。
玄関まで漂っていたのはこのキュウリだ。
我が家の菜園を耕さなくては・・・。
小さな耕運機はかかるかなぁ・・・。
我が家に隣接した横の100坪余りの土地を
購入してから10年余りが経つ。
柿の木を植え
桃の木を植え
キーウイを植えた。
余りのスペースは野菜のためにとっている。
・・・・・が
昨年はみいの体調不良で耕す機会を失ってしまった。
毎日のように降り続く雨・・・。
大地の中で
眠っていた芽がむくむくと育っているのが
目に見えるように感じられる。
家庭菜園の大好きなみいの為に
横の畑で
みいが たくさんの野菜を収穫して
おいしい料理を作れるように
荒れている畑を耕さなくては・・・。
みいの
細やかな楽しみを・・・
日中一人で過ごすみいの為に
細やかな楽しみの場所を整えてあげなくては・・。
みいは
座ってしまうと一人で起き上がるのが困難になってしまった。
何かにつかまり
ゆっくりと立ち上がらないと立てない。
地面の野菜の収穫は今は無理かもしれない。
でも
私はめげない!
中古のタイヤをもらってきて
台の上に置き
そこに土を入れ野菜を植えてみたらどうかな・・?
うん
そうしよう!
大きなストレスは排除できたはず!
きっと
元気になる日が来るはず!
主人の言葉を私はやっつける!!
ぎゃふんと言わせるぐらいやっつける !!
「 いつまで生きさせてやれるかな・・。 」
私は
細やかな楽しみを
みいの環境を整えながら
みいの心を支えてみせる。
みいの脳に侵入している悪魔と闘うのは
みいの心の戦士しかいないように思う。
私は
私にできることは
みいの心に栄養を与えることにあるのではないだろうか。
私は
みいの身体を治してやることは不可能である。
でも
その目に見えない病魔と闘ってくれる心に
栄養を与えることは可能なんでは・・・。
きっと
可能なはずである。
みいが
長女が
三女が
小学生の頃 我が家で流行った「 よかった探し 」を
今 再び
団欒の中で始めてみようと思う。
食事の後片付けが終わり
ダイニングテーブルに座ったみいが
佐世保のタウン情報誌を広げて
弾んだ声で言った。
「 お父さん インド料理のバイキングがあるよ。
お父さんの大好きなナンが食べ放題だよ。」
「 おっ いいなあ。
何時から 何時までや? 」
私も娘の開いている情報誌を覗き込んだ。
美味しそうなグルメガイドが満載していた。
たくさんの楽しいことが待っているように思える。
私の胆は据わった。
みいの行動に指図をしない。
みいに干渉はしない。
みいに命令はしない。
賢いみいにはとっくにわかりきっているはず。
食べなくてはならない事は。
私にできることは
ストレスのない日々を過ごし
脳の悪魔に打ち勝つ強い心の戦士を育て上げる事!
みいの
頬を伝った清い涙を私は忘れない。
「 良かった・・。
帰ってこれた・・・。
家まで遠かった・・・。」
とつぶやいた
心の底から出た言葉を私は決して忘れない。
私は信じたい!
みいが
みい自身が
心の中に強い戦士を育て上げることが出来ると!
岡野朱里子さんのように
健康な日々を送る日が来るはずと!
おとうさん。
その時は 罰金だよ。
その時が来たら
家族全員 旅行に連れて行ってよ !!
近場のグアム旅行

もちろん
おとうさんの小遣いでダヨ !!
よし。
長女家族も誘ってやろう。
罰金もんだよ。
おとうさん。
さあ 起こすか。
みんなを。
Posted by パールじゅんこ at 06:49│Comments(0)