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2012年03月05日

摂食障害の娘へ  ショッピング

日曜日の店内
 私は娘とよりそって歩いた。

 私の腕に手を回しゆっくりと広い店内を歩いた。

 近くに大型スーパーが進出したせいか
 日曜日の午後だというのに
 ガランとしていた。


風邪気味で体調の悪い孫は
午前中たくさん睡眠をとり
午後には元気になり 戦いごっこを要求。
朝から孫のプラモデルを作っていた主人も
完成後暇を持て余した。

  窓の外は雨


私は
ふと 娘のための菜園を頭に描いた。
・・・  ・・・・   
そうだ!  百均の金網がいる・・・。


私の誘いに
全員目を輝かし準備をした。


2階に設けられている駐車場から
通路が設置されていて
傘を使わず百均コーナーと
HAYATOの目指すゲームコーナーがある。

私達は
みいの足取りに合わせて
ゆっくりと店内に入った。
先頭を行くHAYATOの手には
仮面ライダーフォーゼの ゲームを楽しむための
沢山のアストロスイッチのバックが
大きく揺れている。


さっさと
自分の買い物を済ませた主人は
逸るHAYATOとゲームコーナーへ。

私はみいと別れて
しばらく一人で百均コーナーを楽しんだ。


20~30分後
みいの様子がおかしいのに気付いた。

応答に的確に返事が返ってこなくなった。
なんとなく
目がうつろな様子が見られた。

食品売り場をみたいというみいと
エスカレーターで階下におりた。

  「 お母さん 摑まらせて・・。」

みいは
私の腕に手を回して
ゆっくりと店内を回った。

広い店内はレジまで遠い・・。

私は
一歩一歩 ゆっくりとみいの買い物に付き合った。

途中
私は 私の腕に回されたみいの手をそっと外し
私の手をみいの腕に回した。

  このまま
  倒れるんでは・・・と
  気が気じゃなかった。

少しずつみいの希望の品をかごに入れ
私は気持ちばっかりレジに向かって焦った。

みいは
私の心配をよそに
青白い顔のまま
お菓子コーナーを最後にゆっくりと買い物を切り上げた。

 
  ゆっくりゆっくり 
  亀さんのように 私はみいの腕をとって
  レジを通過した。

  みいの腕から手を外せなかった。


一足先に駐車場に帰った主人に連絡して
車を一階正面玄関に回してもらった。




雨の降りしきる中
10分ちょっとで帰り着いた。

ストーブのスイッチをいれて
その前に座り込んだみいは
そのまましばらく眠って休養をとっていた。

  
  ストーブの前の
  20cmほどの段差のある畳のコーナーに
  腰をおろし
  両膝を立て
  膝の上に両腕を回し
  腕の上に頭を置き
  しばらく すーと眠る・・・。

みいは
20分ほど眠った・・・。

すーと目覚めたみいは
台所で 
何かこそこそと 何か食べてから
元気を取り戻し 
夕食の鍋の準備に取り掛かった。


  ・・・   ・・・   ・・・


  慌てることはない!

  みいの足取りに合わせて・・・

  みいのペースのままに・・・

  みいの気の向くままに・・・


  元気を取り戻せばいい!



私は口を閉ざす。
「 説教 」に鍵をかけて 口を閉ざす。

その代り
心を大きく開き みいを受け入れる。

みいの今を・・
みいの今のありのままを・・!
  




  菜種梅雨 降りしきる3月最初の日曜日は
  ゆっくり過ぎていった。

  私達4人は 一緒の時間を共有した。

  24時間 4人で 一緒の時間を・・・。



Posted by パールじゅんこ at 06:51│Comments(0)
 
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えっちら おっちらと進む人生。
苦しいことも乗り越えたはず。
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100%信じている私こと じゅんこです。


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