
2012年03月10日
摂食障害の娘と共に フキノトウ
みどりの風が私の視線を通して心に漂ってきた。
ハッとして
車のスピードを落とした。
風が止んでいる・・・。
そこだけ
萌黄色の空気がふんわりと包み込んでいた。
ほっとして
車のブレーキを踏んだ。
萌黄色の
にほうような空気は私の重い心を覆い
春の風と共に連れ去ってくれようとしているかのように
感じられた。
萌黄色の風を作り出していたフキノトウは
優しげに私を見上げた。
その慈しい様子は
束の間の休息を手に入れた私への応援歌のように感じられた。

行き交う車のない
海沿いの道端で私は深呼吸をした。
時は立ち止まって待ってなんかくれない。
たった今
花開こうとしているフキノトウは
毎朝私に語りかけていたはず。
一瞬一瞬を大切に・・・!
見逃さないで・・・!
すーと気持ちが離れている間に花が開いてしまうよ。
一番見てほしかった「フキノトウ」と呼ばれる頃は
もう過ぎたよ・・・。
「フキノトウ」と呼ばれるときに立ち止まってほしかったよ・・・と
言いたげに私を見上げる。

私は摂食障害の次女みいを抱え
対応の方法がわからずにうろたえた日々を過ごした。
大人になった長女が私を分析し批判する
その理由を見つけたような気がした。
長女が言いたかった事のひとつを見つけたような気がした。
「 お母さん いつもいつも 子供から心を離さないで。
一瞬たりとも
心を離さないで・・・。 心を!
お母さんを求めているその一瞬を見逃さないで!
そのわずかな一瞬を
お母さん 感じ取って・・・!
見逃さないで・・・! 」 と
長女は言いたいのかもしれない。
あなたは「 お母さん 」 だよ! と
職場までの数キロの道のりを私は車を走らせた。
今 私が大好きな応援歌が流れる。
オワリはじまり ( かりゆし58) 
もうすぐ今日が終わる やり残したことはないかい
親友と語り合ったかい? 燃えるような恋をしたかい
一生忘れないような出来事に出会えたかい
かけがえのない時間を胸に刻み込んだかい
夕飯時 町 人いきれ 「ただいま」と「おかえり」の色
せわしない 木漏れ日 花びら 「おはよう」と「さよなら」の音
ありふれた日々が 君や僕の胸に積もって光る
もうすぐ今日が終わる やり残したことはないかい
親友と語り合ったかい? 燃えるような恋をしたかい
一生忘れないような出来事に出会えたかい
かけがえのない時間を胸に刻み込んだかい
今 動き始めたものや もう二度と動かないもの
今 灯り出した光や 静かに消えていく光
この夜の向こうで 新しい朝が世界に降り始めている
旅立ちの時はいつだって少し怖いけど
これも希望のかたちだってちゃんと分かってる
思い出に変わるのはきっと最後の最後さ
笑って「さよなら」を言えたらいいな
またすぐ明日に変わる 忘れてしまっていないかい
残された日々の短さ 過ぎ行く時の早さを
一生なんて一瞬さ 命を燃やしてるかい
かけがえのない時間を胸に刻み込んだかい
もうすぐ今日が終わる もうすぐ今日が終わる
かけがえのない時間を胸に刻み込んだかい
ハッとして
車のスピードを落とした。
風が止んでいる・・・。
そこだけ
萌黄色の空気がふんわりと包み込んでいた。
ほっとして
車のブレーキを踏んだ。
萌黄色の
にほうような空気は私の重い心を覆い
春の風と共に連れ去ってくれようとしているかのように
感じられた。
萌黄色の風を作り出していたフキノトウは
優しげに私を見上げた。
その慈しい様子は
束の間の休息を手に入れた私への応援歌のように感じられた。

行き交う車のない
海沿いの道端で私は深呼吸をした。
時は立ち止まって待ってなんかくれない。
たった今
花開こうとしているフキノトウは
毎朝私に語りかけていたはず。
一瞬一瞬を大切に・・・!
見逃さないで・・・!
すーと気持ちが離れている間に花が開いてしまうよ。
一番見てほしかった「フキノトウ」と呼ばれる頃は
もう過ぎたよ・・・。
「フキノトウ」と呼ばれるときに立ち止まってほしかったよ・・・と
言いたげに私を見上げる。

私は摂食障害の次女みいを抱え
対応の方法がわからずにうろたえた日々を過ごした。
大人になった長女が私を分析し批判する
その理由を見つけたような気がした。
長女が言いたかった事のひとつを見つけたような気がした。
「 お母さん いつもいつも 子供から心を離さないで。
一瞬たりとも
心を離さないで・・・。 心を!
お母さんを求めているその一瞬を見逃さないで!
そのわずかな一瞬を
お母さん 感じ取って・・・!
見逃さないで・・・! 」 と
長女は言いたいのかもしれない。
あなたは「 お母さん 」 だよ! と
職場までの数キロの道のりを私は車を走らせた。
今 私が大好きな応援歌が流れる。


もうすぐ今日が終わる やり残したことはないかい
親友と語り合ったかい? 燃えるような恋をしたかい
一生忘れないような出来事に出会えたかい
かけがえのない時間を胸に刻み込んだかい
夕飯時 町 人いきれ 「ただいま」と「おかえり」の色
せわしない 木漏れ日 花びら 「おはよう」と「さよなら」の音
ありふれた日々が 君や僕の胸に積もって光る
もうすぐ今日が終わる やり残したことはないかい
親友と語り合ったかい? 燃えるような恋をしたかい
一生忘れないような出来事に出会えたかい
かけがえのない時間を胸に刻み込んだかい
今 動き始めたものや もう二度と動かないもの
今 灯り出した光や 静かに消えていく光
この夜の向こうで 新しい朝が世界に降り始めている
旅立ちの時はいつだって少し怖いけど
これも希望のかたちだってちゃんと分かってる
思い出に変わるのはきっと最後の最後さ
笑って「さよなら」を言えたらいいな
またすぐ明日に変わる 忘れてしまっていないかい
残された日々の短さ 過ぎ行く時の早さを
一生なんて一瞬さ 命を燃やしてるかい
かけがえのない時間を胸に刻み込んだかい
もうすぐ今日が終わる もうすぐ今日が終わる
かけがえのない時間を胸に刻み込んだかい

Posted by パールじゅんこ at 06:53│Comments(2)