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2012年04月04日

摂食障害の娘と共に 希望

あらゆるほこりやチリが
全て吹き飛んでしまったかのような強風が
日本全国を荒らしまわった昨日( 4月3日)だった。


午前8時
徳田病院 看護師長の穏やかな笑顔に送られて
佐世保共済病院に出発した。

午前9時予約の診察から
様々な検査室を回り
娘を引き受けてくださった先生から
徳田先生宛てのお手紙を受け取り病院を出たのは
午後2時を過ぎていた。

みいは
徳田病院のベットに座った。
寝間着に着替えようとしなかった。
血圧測定、検温の看護師さんに進められても尚
寝間着に着替えようとしなかった。

3階の入院病棟の回診後
共済病院からの手紙を手にした徳田圭亮先生が
ほっとしたような表情で娘の部屋に入ってこられた。

  「 良かったですね。 本当に! 
    内科の応援を受けて 泌尿器科 そして麻酔科が
    全力を尽くして手術に挑みます。 
 
    とのことです。 」

娘の手術がとても困難であることを知り尽くしている
徳田先生の胸をなでおろされた気持ちが
私に伝わってきた。

共済病院において
健康な身体でない栄養状態の非常に悪い娘を
手術するにあたり様々な説明を受けた。

  麻酔を受けることについての困難さの説明を受けた。
  手術中に血管から麻酔が漏れ出すことから
  娘の手術における
  特殊な麻酔の方法について説明を受けた。

  手術中の出血についての説明をうけた。
  血小板の非常に少ない娘にとって
  出血は重体に陥ってしまう。

  手術後の対策についての説明を受けた。

  栄養状態の悪い娘は
  術後に高カロリー輸血が必要となるかもしれない。



徳田先生からの一連の話が終わった時
娘は
信じれれない事を告げた。

  「 先生 帰っていいですか。 」

  「 手術まで 帰らせてください。」

  「 帰りたいんです。 」



徳田先生は非常に困惑された。
しかし
すぐ 笑顔が戻り
 
  「 約束できますか?   
    安静にして暮らしてください。
    外を散歩して回らない! 
    家の中で のんびり過ごせますか? 」

  「  何か異変があったら 
    隠さず連絡できますか? 」


そして
徳田先生は私に向かった。

  「 4月9日入院して
    4月10日手術です。

    今以上に過酷な入院生活が待っています。
    一週間
    お家でゆっくりさせてあげてください。 」 


私はナースステーションで挨拶した。
「 お世話になりました。
  娘の我儘勝ちです。

  連れて帰って入院当日までゆっくりさせます。」
  親子喧嘩しないように帰ります。」

看護師さんたちの優しい爆笑の中を頭を下げた。


私は娘にくぎを刺した。

  「 今度だけは絶対安静よ!
    散歩は絶対だめよ。

   体調が悪くて手術が出来ません
   なんてことだけは避けなさいよ。

   徳田先生の努力を水の泡にせんでね。

   人の心を踏みにじむようなことだけはせんでよ!」

娘は嬉しそうに首を下げた。

しかし
私には一抹の不安がよぎった。

頭の中に息を潜めている悪魔が
出てこない事を願った。

娘の脳を支配して無茶な行動を起こさせない事を
願った。


HAYATOを幼稚園に迎えに行って
帰り着いた娘は
私と共に夕食を作った。

冷蔵庫の中のありあわせの材料で
晩御飯が出来上がった。

  ● ヒラメのアラ煮
  ● すり身のてんぷら ダラの芽のてんぷら
  ● スティックセニョールとカニとキュウリのサラダ




   なんだか
      とっても幸せな
         時間が流れた。




   一日中吹き荒れた風が
     苦しいことを
     つらかったことを
   吹き飛ばしてしまったかのように感じた。 










Posted by パールじゅんこ at 06:28│Comments(0)
 
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えっちら おっちらと進む人生。
苦しいことも乗り越えたはず。
悲しいことも通り過ぎたはず。
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100%信じている私こと じゅんこです。


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