
2012年06月01日
摂食障害の娘と共に 命
「ばぁば 金曜日のことは
もう わすれよう !」
HAYATOが真剣な表情で
私の前に立ち 語りかけてきた。
間もなく6歳を迎えるHAYATOの
その比喩的な言葉の言い回しに
私は感動した。
「 ばぁば
HAYATOがおぼれそうになったことは
もう 言わないでね。 」
と 小さなHAYATOが私の膝に乗って訴えたなら
なんの
感動もなかっただろう。
だが HAYATOが選んだのは
「 ばぁば 金曜日のことは
もう わすれよう 」・・・
という言葉だった。
そこには
幼いながらも
HAYATOのプライドが感じられた。
私は「金曜日の事件」のことは
もう
口にしないことにしようと心に決めた。
しかし
忘れてしまうには
余りにもショッキングな事件だった。
一歩間違えば
HAYATOの命を失うところだった。
私は
二度と口にしないと心に決めた・・・・が
忘れてしまうには
余りにも大きな出来事である
金曜日のこと を
HAYATOに内緒で
ここに 書置きを残して置こうと考えた。
これは
HAYATOに対する裏切りかなぁ。
いいえ
忘れてはいけない事件だと思うので・・・。
平成24年5月25日(金)
HAYATOは幼稚園を休んだ。
早起きしたHAYATOは
私と一緒に朝早く
私の職場にやってきた。
私の勤め先の社長と約束していたために。
その日
たくさんのアメリカ人のお客様を迎えた。
英語がしゃべれない私たちは
度胸で接客をしなければならない。
そこで
ムードメーカーに抜擢されたのはHAYATOであった。
社会勉強を兼ねて
私たちは
HAYATOを一緒に魚釣りに連れて行くことにしていた。
その日は 朝の内 あいにくの雨
私たちは
10数名のアメリカ人のお客様を迎え
北九十九島の海に魚釣りに出発した。
通訳は誰もいない
だが
心は・・
言いたいことは伝わるはず・・・!
言葉は違えども
地球上の人間の感情は全て共通だと
私は確信している。
心を込めて交われば
そこには言葉なんていらないという経験を
私は沢山積んできている。
午前8時前 小雨模様の中船を出航させた。

HAYATOは
ちんぷんかんぷんな会話に
何が何だか
何が起こっているのか不思議なようであった。
平戸大橋の手前の静かな海で
次々と魚を釣り上げるHAYATOは
立派に ムードメーカーを務めた。
この数時間後
ショッキングな事件が起こるなど・・・・
誰一人として
想像していなかった。
正午近くになり雨も上がり
シーアンカーでトローリングをしていた
巨大イカダを
移動することにした。

この 直後
事件は 起こった。
どっぽん !
HAYATOが海に落ち込んだ !!
イカダから船に乗り移ろうとして
落ち込んでしまった。
目の前で
海に落ち込んだHAYATOを見て
私はあわてた。
もうすでに船に乗り移っていた社長はすぐかがみこんで
HAYATOに手を伸ばした。
私は
社長の手が届かなければ
すぐさま
水の中に入りこもうと構えた。
重みと勢いでで水の中に入ってしまった
HAYATOの小さな体は
すぐ浮かび上がってきた。
浮かび上がるのを待って
社長の手が伸びた。
「 HAYATO つかまれ! 」
HAYATOはしっかりと手を伸ばして捕まった。
お客様に
抱えてイカダの上にあげてもらったHAYATOは
ケロッとしていた。
1年前から
スイミングスクールに通っているHAYATOにとって
水の中に入ることは
なんの恐怖もなかった。
私は
HAYATOの手が社長の大きな手に
延びなかったら
すぐさま海の中に入ろうと
イカダと押し船の間にはいり
自分の体を両脇で支え入水直前だったため
自力で上がることが出来なかった。
私も
お客様から引き上げてもらった。
海水につかることもなく私は引き上げてもらった・・。
すぐ
着替えを済ませたHAYATOは
またもや
ムードメーカーを務めた。
言葉が通じない私に
お客様は 単語で 話しかけてくれた。
新たに身に着けたHAYATOの救命胴衣を指さしながら
「 Safety ! Safety ! 」と
私も繰り返した。
「 セイフティ ! セイフティ!」と
正しく着用していた
救命胴衣はHAYATOの命を守った。
全ての
アメリカ人のお客様は
自分専用の救命胴衣を着用していた。
何事もなかったように時間が流れ、
竿の先を見つめて
静かに時間が流れた。
HAYATOは
竿を置いて
お昼寝タイムに入った・・・。
その夜 夕餉時の話題は
HAYATOの水没事件で盛り上がった。

翌週
幼稚園に行ったHAYATOに先生たちは声をかけた。
「 HAYAちゃん
魚釣りは どうだった?」
「 うん 海に落ちた。 」
「 えっ? 」
またもや
HAYATOの水没事件で盛り上がった。
しばらくの間
HAYATOの水防事件は
話題の花形を務めた。
そして
ある朝
HAYATOは言った。
「 ばぁば 金曜日のことは
もう わすれよう !」 と
小さなHAYATOのプライドを守るため
私はこの事件は
口にしないことにしよう。
しかし
忘れてはいけないよ。 HAYATO!
自分の命を守ることを!
HAYATOは
正しく救命胴衣を着用していたため
大海原に落ち込んでも
笑いごとで済んだ。
何がたいせつか
何が 一番たいせつか
忘れてはいけないよ。
HAYATO
命が 一番 たいせつだよね!
もう わすれよう !」
HAYATOが真剣な表情で
私の前に立ち 語りかけてきた。
間もなく6歳を迎えるHAYATOの
その比喩的な言葉の言い回しに
私は感動した。
「 ばぁば
HAYATOがおぼれそうになったことは
もう 言わないでね。 」
と 小さなHAYATOが私の膝に乗って訴えたなら
なんの
感動もなかっただろう。
だが HAYATOが選んだのは
「 ばぁば 金曜日のことは
もう わすれよう 」・・・
という言葉だった。
そこには
幼いながらも
HAYATOのプライドが感じられた。
私は「金曜日の事件」のことは
もう
口にしないことにしようと心に決めた。
しかし
忘れてしまうには
余りにもショッキングな事件だった。
一歩間違えば
HAYATOの命を失うところだった。
私は
二度と口にしないと心に決めた・・・・が
忘れてしまうには
余りにも大きな出来事である
金曜日のこと を
HAYATOに内緒で
ここに 書置きを残して置こうと考えた。
これは
HAYATOに対する裏切りかなぁ。
いいえ
忘れてはいけない事件だと思うので・・・。

平成24年5月25日(金)
HAYATOは幼稚園を休んだ。
早起きしたHAYATOは
私と一緒に朝早く
私の職場にやってきた。
私の勤め先の社長と約束していたために。
その日
たくさんのアメリカ人のお客様を迎えた。
英語がしゃべれない私たちは
度胸で接客をしなければならない。
そこで
ムードメーカーに抜擢されたのはHAYATOであった。
社会勉強を兼ねて
私たちは
HAYATOを一緒に魚釣りに連れて行くことにしていた。
その日は 朝の内 あいにくの雨

私たちは
10数名のアメリカ人のお客様を迎え
北九十九島の海に魚釣りに出発した。
通訳は誰もいない
だが
心は・・
言いたいことは伝わるはず・・・!
言葉は違えども
地球上の人間の感情は全て共通だと
私は確信している。
心を込めて交われば
そこには言葉なんていらないという経験を
私は沢山積んできている。
午前8時前 小雨模様の中船を出航させた。

HAYATOは
ちんぷんかんぷんな会話に
何が何だか
何が起こっているのか不思議なようであった。
平戸大橋の手前の静かな海で
次々と魚を釣り上げるHAYATOは
立派に ムードメーカーを務めた。

この数時間後
ショッキングな事件が起こるなど・・・・
誰一人として
想像していなかった。

正午近くになり雨も上がり
シーアンカーでトローリングをしていた
巨大イカダを
移動することにした。

この 直後
事件は 起こった。
どっぽん !
HAYATOが海に落ち込んだ !!
イカダから船に乗り移ろうとして
落ち込んでしまった。
目の前で
海に落ち込んだHAYATOを見て
私はあわてた。
もうすでに船に乗り移っていた社長はすぐかがみこんで
HAYATOに手を伸ばした。
私は
社長の手が届かなければ
すぐさま
水の中に入りこもうと構えた。
重みと勢いでで水の中に入ってしまった
HAYATOの小さな体は
すぐ浮かび上がってきた。
浮かび上がるのを待って
社長の手が伸びた。
「 HAYATO つかまれ! 」
HAYATOはしっかりと手を伸ばして捕まった。
お客様に
抱えてイカダの上にあげてもらったHAYATOは
ケロッとしていた。
1年前から
スイミングスクールに通っているHAYATOにとって
水の中に入ることは
なんの恐怖もなかった。
私は
HAYATOの手が社長の大きな手に
延びなかったら
すぐさま海の中に入ろうと
イカダと押し船の間にはいり
自分の体を両脇で支え入水直前だったため
自力で上がることが出来なかった。
私も
お客様から引き上げてもらった。
海水につかることもなく私は引き上げてもらった・・。
すぐ
着替えを済ませたHAYATOは
またもや
ムードメーカーを務めた。
言葉が通じない私に
お客様は 単語で 話しかけてくれた。
新たに身に着けたHAYATOの救命胴衣を指さしながら
「 Safety ! Safety ! 」と
私も繰り返した。
「 セイフティ ! セイフティ!」と
正しく着用していた
救命胴衣はHAYATOの命を守った。
全ての
アメリカ人のお客様は
自分専用の救命胴衣を着用していた。
何事もなかったように時間が流れ、
竿の先を見つめて
静かに時間が流れた。
HAYATOは
竿を置いて
お昼寝タイムに入った・・・。



その夜 夕餉時の話題は
HAYATOの水没事件で盛り上がった。





翌週
幼稚園に行ったHAYATOに先生たちは声をかけた。
「 HAYAちゃん
魚釣りは どうだった?」
「 うん 海に落ちた。 」
「 えっ? 」
またもや
HAYATOの水没事件で盛り上がった。
しばらくの間
HAYATOの水防事件は
話題の花形を務めた。
そして
ある朝
HAYATOは言った。
「 ばぁば 金曜日のことは
もう わすれよう !」 と
小さなHAYATOのプライドを守るため
私はこの事件は
口にしないことにしよう。
しかし
忘れてはいけないよ。 HAYATO!
自分の命を守ることを!
HAYATOは
正しく救命胴衣を着用していたため
大海原に落ち込んでも
笑いごとで済んだ。
何がたいせつか
何が 一番たいせつか
忘れてはいけないよ。
HAYATO
命が 一番 たいせつだよね!
Posted by パールじゅんこ at 06:33│Comments(0)