
2012年06月18日
摂食障害の娘と共に ハードル
HAYATOはとんだ!
見とれるような素敵なフォームで
見事にハードルを飛び越えた。
父親のいないHAYATOには
乗り越えていかなければならない
たくさんのハードルがある。
それは
祖母である私も
祖父である主人も
母親である私の娘みいでさえも
手助けをしてあげることはできない。
HAYATOは一人で
目の前のハードルを
飛び越えていかなければならない。
その日
スタンドには私一人しか居なかった。
でも
私の心には
大歓声が聞こえた。
私は残念ながら
HAYATOをゴールで待つ主人の顔が
見えなかった。
瞬間の主人の表情を見逃してしまった。
きっと
その笑顔はこぼれるようなものだっただろう・・なのに
残念なことに
見逃してしまった。
6月17日(日)の父の日を迎えるに当たって
HAYATOの通う幼稚園では
大きな画用紙に
「おとうさん」の顔を描かせた。
私は前もって
HAYATOの担任であるSIORI先生から
声を掛けられていた。
「 父の日のためにお父さんの顔を描かせます。
HAYATO君には
おじいちゃんのお顔をかきましょうと
言ってあげたらいいでしょうか? 」
若いSIORI先生は
素直に私に相談してくださった。
私は即座に
迷うことなく答えた。
「 なんにも言わなくても大丈夫だと思いますよ。
おとうさんの絵は
HAYATOにとったら
おじいちゃんの顔を描くはずですから。
見守っていただけますか。」
笑顔の素敵なSIORI先生は
ぱっと輝くような笑顔で頷かれた。
凛とした厳しさを秘めた
零れ落ちるような笑顔のSIORI先生の元で
年長組としての生活を送っているHAYATOを
私は信じている。
父親のいない子として育つHAYATOは
様々な行事において
いろんな障害物が待ち受けているが
きっと
クリアしていくことを信じている。
HAYATOは年長組になり
進級の式典で
苗字の変わった姓で呼ばれるのにあたって
クラスの誰よりも
大きな声で
元気よく「はい!」と返事をして
私を安堵させた。
父親のいない子にしてしまった事について
私は
大きな責任を負っている。
この責任を
生涯 私は背負っていかなければならない。
その
ひとつ ひとつのハードルを
私の心配を他所に
簡単にHAYATOはクリアしながら
成長している。
いつも
爽やかなフォームで。
溌剌とした声を上げて。
節目 節目を
きっちりと飛び越して行っている。
父の日である6月17日を迎える数日前
HAYATOは幼稚園から
「おとうさんの似顔絵」を持って帰った。
午後5時20分
私は仕事帰りにHAYATOのお迎えをした。
HAYATOの手には
大切そうに似顔絵が握られていた。
それから主人の職場に車を回した。
後部座席に乗り込んだ主人に
助手席のチャイルドシートに座ったHAYATOは
反り返って
「 はい!
ジィジ いつもありがとう!! 」
元気な声で
主人に似顔絵を渡した。
私は不意を突かれ
後部座席の主人の表情を見ることが出来なかった。
似顔絵を受け取った主人からは
きっと
安堵と喜びがブレンドされた
素敵な笑みがこぼれたことだろう。
私は車を発進させた。
5分で自宅に着くまで
車の中は幸せムードに包まれていた。
HAYATOの描いたジィジの顔はとても
優しかった。
優しく笑っている目がとても印象的だった。

おとうさん
HAYATOの父親にはなれない・・・・・よね。
でも
男の子を育てる家庭の中で・・
男の子が育っていく土壌で・・
おとうさんの役目はとっても大切で
HAYATOにとって
ジイジの存在はかけがえのないものだと
私は信じている。
すくすくと大きくなぁれ!! HAYATO。

HAYATOの後ろには
いつでも
ジィジがついているよ。
いつでも
ジィジが見守っているよ。
どんな時でも!!
HAYATOは
ジィジからたくさんの事柄を
学び取っていくはず!







HAYATOの人生を
私たち家族は 全力で応援するよ。
HAYATO !!
あなたがハードルを飛び越えた瞬間を
みいママに見せてあげたかった。
あなたを父親のない子にしたくないばかりに
頑張りすぎたママに 見せてあげたかった・・・。
きっと
みいママは
HAYATOの胸に金メダルを贈っただろうね。

Posted by パールじゅんこ at 05:19│Comments(0)