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2012年08月03日

摂食障害 克服への道のり

玄関のチャイムが鳴った。
HAYATOと先を争って玄関に向かった。

明るく玄関を開けたのは
20数年来の友人のAKEMIさんだった。
大阪出身の彼女はすこぶる明るい
さすがの私も脱帽するくらい行動力があり、頑張り屋さんである。

「 芋づる 炊いたんやけど 食べる ?? 
  鳴門金時のつるが一杯栄えてるんよ。」
彼女は 手づくりの御惣菜を差し出した。

「 食べる! 食べる!  大好きよ。」
本当に私は 芋づるの煮しめが好物である。


私は素朴で あけっぴろげな彼女が大好きである。
お互い 仕事を持っているので
道端で出逢った時等の立ち話しかできないが
互いの家庭環境は知り尽くしている。


「 みいちゃん 見かけたので・・・。
  元気になった?   話はできる? 」

みいは 夕食の準備から手を止めて玄関口にやってきた。

「 おばちゃんのことは ちゃんと覚えているよね・・。」
誰もが みいの記憶に対して恐る恐る問いかける。
ほぼ昔のことは思い起こすことが出来るようにみいは快復した。

「 わかるよ~~。 」
痩せた顔は目ばかり大きい。
頬はまだまだこけて、笑うと顔中しわだらけになる。

みいの明るさに触れ
AKEMIさんの目から涙が流れ 頬を伝った。
明るい彼女の心の中が私達にははっきりと見えて嬉しかった。
みいも HAYATOも 私も
彼女の涙に癒された。

HAYATOはやたらとAKEMIさんに話しかける。
幼稚園のお友達のばあばであるAKEMIさんに遠慮がない。

話しの流れで
HAYATOは
AKEMIさんから一緒に遊びに行く約束を交わした。


約束の日曜日は
あっという間にやってきた。

私達はAKEMIさんの運転する車で出かけた。
みいも元気で同行した。
HAYATOは幼稚園での仲良しのHINAちゃんと
仲良く並んで座り盛り上がった。
HINAちゃんのママと(AKEMIさん家の息子嫁)や
HINAちゃんのお姉ちゃん 妹 8人がワイワイと乗り込んだ。


「 HAYATO君カブト虫を取ってやるから 農園においで。」
目的地に到着するまでに
HINAちゃんのパパがHAYATOに粋なプレゼントを準備してくれた。


摂食障害 克服への道のり

   
摂食障害 克服への道のり

摂食障害 克服への道のり
  

   たくさんのクワガタに
   チビッコ達は 大喜び。


おじちゃんにお礼をいって
目指すは  
平戸 シービューランチの乗馬クラブへと。
    


   車ぶーん      車ぶーん      車ぶーん   

  

 HAYATOは
 初めて経験する乗馬に 喜んだ。
摂食障害 克服への道のり

  お馬さん 9歳なんだって・・   女の子だよ。
摂食障害 克服への道のり


  みいも のんびり  てくてくとお馬さんに・・・
摂食障害 克服への道のり


   みいに たくさんの笑顔が戻ってきた。
摂食障害 克服への道のり




   たくさんの方々の 優しさに包まれて
   みいは
   摂食障害を克服するための道のりを歩み始めた。



   この後 帰り道
   AKEMIさんは バイキング会場へと車を回した。


   みいは たくさんの料理に喜び
   みんなと昼食を楽しんだ。


   私たちは みいの笑顔に癒された。

   日に焼けたAKEMIさんの 
   みいを見つめる目は綺麗な涙で潤んでいた。


   私は 人の暖かさに心打たれた。


   みいは 日増しに元気を取り戻している。
   たくさんの方々の愛情に包まれて・・。



Posted by パールじゅんこ at 06:42│Comments(6)
この記事へのコメント
初めてコメントを書きます(><)
私も長い拒食があり、入院や輸血がありました。
その後、過食になり過食嘔吐になり、今に至ります。
みいさんは、過食にはなっていませんか?
Posted by のり at 2012年08月14日 00:43
のりさん
  今に至る・・・。
  今 貴女は幸せに暮らしていますか?

  貴女の毎日は安定していますか?

  みいは
  過食だと感じられますが
  嘔吐はまったくありません。
  ありません・・・・というより
  感じられません。・・・が正解だと思います。
  
  
  私達家族は
  みいの 心をおそった黒い深い闇と・・
  みいの 一人ぼっちになってしまった・・という
  悲しみでいっぱいの深い淵に落ち込んでしまったみいの心を
  引っ張り上げることに心痛めてきました。

  みいは
  ひとりぼっちじゃないよ。

  みいを
  みんなが 必要としているよ。

 単純に このことを みいに解らせることに
 必死でした。

 生死をさまよい
 明日に向かって生きていくために不利な記憶を
 閉じ込めてしまったみいは
 平穏な日々を送れるようになりました。

 高次脳機能障害という病気によって
 彼女は脳に 障害を与えてしまいました。
 なにも出来ない赤ちゃんが 
 少しずつ成長してきているのと同じです。
 みいも少しずつ 回復の道を歩んできています。
 


 今 過食気味だと感じられます。・・・が
 そのおかげで
 みいは 救われた。

 私は
 過食によって
 まず 体力の回復を望んでいます。
 息を潜めて みいに体力がつくことを望んでいます。

 そして
 社会生活の中に
 たくさんの人々との交わりの中に
 みいを引っ張り出したいんです。

 仕事につかせたいんです。
 収入を得て 
 生きていかなければならない。

 親である私たちは いずれさっさと死んでしまう。
 みいを 自立させ
 みいを 生きていかせなくてはいけません。
 

 この先 みいに どんなことが待ち受けているのか
 まったく想像もつきません。
  

 のりさんも
 なにか 満たされない思いをされてきましたか?

 拒食症におちいる原因は何だったんでしょうか?

 貴女は 過食によって苦しんできましたか?

 今に至る・・
 今 貴女は 病気を 克服されましたか? 

 
Posted by パールじゅんこパールじゅんこ at 2012年08月15日 08:03
はじめまして。ずっとブログは読まさせていただいておりました。
私も娘が摂食障害(拒食症)と診断され
1年半すぎます。
18歳 164.5cm35キロです。
春先に大学受験は何とか乗り越え、
ようやく大学へ通い始めたころ、32キロ台になり、通院通学は無理といわれ
(地元名古屋ですが、本人の強い希望で東京の大学が合格してしまい、一人暮らしとなり、最初の東京での精神科での判断が、即、帰郷と入院をすすめられたのです。)
4月なかばに入院したものの、本人の自覚がなく1ヶ月しないうちに体重もほぼ変わらず、
無理やり退院してしまいました。
自宅にて栄養管理をしていますが、運動制限を主治医から1日2時間程度、栄養は1日1800~2000calをめざしています。
この状況は子供にとってかなりつらい毎日で私から見て
うつ状態に陥っているのではとも思います。
体重も増えたと思ったら次は減り、を繰り返しているので
本人も頭ではわかっていながら、体重を増やしたくない
という強い思いが解けていないように感じます。
それがなぜなのかが、私にはどうしてもわかりません。
ただ、病院は本人の精神的な話を聞いてくれるカウンセラーはいなくて、毎週5分程度の診察と体重測定のみです。
メンタルクリニック(心療内科)ではこの体重ではうちでは引き受けられませんと断られます。
でも今の総合病院の主治医の先生はどうしても子供を治してくれる心を持ち合わせていないように見えます。5ヶ月めですが。
家族以外に助けになってもらえる場所・人を探しているのですが、みつけられません。
私の母を含め、家族で必死になって、時にはおだやかに、時にはぶつかりながらも日々はどんどん過ぎるばかりです。
当の本人は来年春には東京に復学すると言っていますが、体重はこの5ヶ月で3キロ。
普通の生活ができるようになるにはまだ10キロ以上も必要。。。
アメリカなどでは、心療内科カウンセリング方法が発達していて
家族ぐるみのカウンセリングで効果が出る場合があるとも聞きますが、少なくとも私の周りにはいまだに見つかっていません。
私ももがいています。
みいちゃんさんはよい先生と今はめぐりあえていらっしゃるのでしょうか。それともご家族のみでがんばっていらっしゃるのでしょうか。
突然のコメントでもうしわけありません。
しかも読み返すと言葉が単発で、パールじゅんこさんのような
丁寧な文章になっていなくててお気遣いができていませんこと、ごめんなさい。
でもようやく今日、思いをコメントさせていただくことができました。
お時間ある時でかまいませんので、医療機関・カウンセラーさんなどの
情報・探し方などお聞かせいただけたらと思います。
本当に一方的な文章で申し訳ありません。
Posted by みもと at 2012年08月17日 00:08
みもとさま
  かつて 私もたくさんの心療内科の門をたたきました。
  みいは 一度カウンセリングを受けた先生の前には 二度と訪れようとしませんでした。
  心療内科というものに・・・・
  正確に言うと カウンセリングに対して不信感を抱いていました。

  今 考えると そうでしょうね。
  初めて会った 見ず知らずの患者に対して愛情などあるはずはない。
  心をこめて カウンセリングを施すなんて
  できるはずありませんよね。

  でも
  いつか 素晴らしい先生に出会えるのでは・・・と
  私も病院探しに必死でした。

  たくさんの内科医の医師の前で 悔しくて涙を流してきたことか・・・。
  心療内科の窓口で「 当院ではお力になれません」という言葉に打ちのめされてきたことか」・・・。

  土壇場になって出会った田舎町の開業医の徳田先生はみいを救ってくれました。
  「 放っておけない!  自分は血液の専門医でもないが助言を受けながら看ます。
    心療内科的な治療はできないが 学んでみます。」 と 一生懸命さがまっすぐ伝わってきました。

  みもとさん
  娘さんを救ってくれるのは 名医と呼ばれる先生じゃないですよ。
  テクニックで娘さんは治らない!
  私は確信しています。
  患者さんに対して 情熱をもって取り組んでくださる医師しか 救ってくださる医師はいません。

  でも どうやったらみもとさんにぴったりの先生に出会えるのか・・・・。
  私にはわかりません。
  今がまだみもとさんにとって 「その時」ではないのかもしれません。 

  みもとさん
  私は不思議なご縁で さまざまな方に出会えみいを救ってもらえた。
  それは 全て 徳田先生とのご縁がもたらしてくれたものです。

 娘さんは 来年春に東京に復学するとおっしゃてるとのこと・・・
 私に言えることは
 「 医師探しじゃなく 愛情あふれるご自宅で ゆっくりと過ごされませんか・・・?
   涼しい秋はもう目の前です。
   体重ばかりにとらわれずに
   目標を 来年の春の復学 にたてて
   楽しく日々を過ごしてみませんか? 」

   簡単そうで
   一番難しい事ですよね。

   みいの病気は完治していません。
   たくさんの問題を抱えて過ごしています。
   ただいえることは みいは生きている  という事実が目の前にあるということだけです。
   私も まだまだ 現在進行形 です。
   暗中模索の毎日を過ごしています。

   ただ  たくさんの笑顔がみいのしわだらけの顔からこぼれます。

   

   
  
Posted by パールじゅんこパールじゅんこ at 2012年08月17日 22:37
パールじゅんこ様。
さっそくの、ご丁寧なお返事ありがとうございました。
そして、じゅんこ様の今までの相当な苦悩の道のりを、ブログにて存じ上げていたにも関わらず、気遣いもせず、
一方的な言葉となってしまっておりやはり申し訳ありませんでした。
まだまだこれからの道のりが、大切な状況なこと、わかっていながら。。。
ただみいさんが、乗馬をされてることに、正直びっくりしました。
子ども私も、一昨年までは夏は高原で必ず乗馬を楽しんでいました。
今年も8月終わりに高原行くのですが、主治医の運動制限が気になり、
諦めさせようかと思っておりました。
でも、テクニックでは治らない、、迷いながらも、そう感じていたところでもあります。
たぶん、私は、病院、カウンセリング探し続けるつもりではありますが、
同時に子供の、まだ残っている人懐こさ、子供のたくさんの友人、好奇心を、
主治医の運動制限と体重を気にするあまり、押さえすぎてしまっていたことに、気がつきました。
まずは、みいさんの笑顔のように、子供の笑顔がたくさん自然と出てくるように見守ることが大事ですね。
あせりはあるものの、母として子供と、それによって、険悪な状態になることは、絶対に避けなければ行けないですね。
難しいことですが。
心折れそうになったらまた、コメントさせていただくかもしれません。
みいさんも、私の子供も明るい未来が必ず来ると信じます。
じゅんこさんも、本当におつらい状況の中、お返事本当にありがとうございました。
Posted by みもと at 2012年08月18日 01:16
みもとさま
 私は昨年まで 誰か私の娘を治して・・・。と
 必死になって病院探しをしていました。

 今は違います。

 
 関わりもない 愛情も感じない 他人が 
 大切に育ててきた私の娘を
 救ってくれるはずが無い様思えるのです。


 たくさんのヒントはもらえるかもしれない。
 でも  
 なんだか不可能なように思えてしまいます。
 
 又 時期が訪れたら
 自然と娘を導いてくれる方が現れるように
 思えてなりません。

 「 その時 」でない時には
 いくらもがいても 
 救いの手は伸びてこない様に思えます。

 「 その時 」がやってくるまで
 私は 明日を信じて 
 前を向いて 
 毎日を過ごしてみようと思っています。

 きっと
 いつか 自然と みいを導いてくれる人が
 現れるように思います。

 みいの冗談は楽しいですよ。
 以前からすると 角が取れて様に感じます。

 みいは 私と正反対の人間です。

 関係ないが 我が家 
  主人O型 私AB型 長女B型
  みいA型 三女B型 HAYATOA型

 いろいろな個性が
 ぶつかり合っています。
 客観的に眺めてみると非常に面白い人間関係です。
 
 みもとさん
 私は必死でした。
 どうしていいかわからず泣いてきました。
 でも
 HAYATOがいたから いつも笑ってきたように
 感じます。

 これから先も 笑って過ごせると信じています。

 みもとさんご家族も
 大切な娘さんと 幸せな時間をたくさん過ごされて
 来られたと察します。

 長い人生
 少しだけ 立ち止まったのかもしれませんね。
 お互いに。
 
 
Posted by パールじゅんこパールじゅんこ at 2012年08月19日 02:06
 
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苦しいことも乗り越えたはず。
悲しいことも通り過ぎたはず。
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100%信じている私こと じゅんこです。


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