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2013年01月16日

里帰り旅日記 パートⅢ 厄年

    平成25年1月2日
    徳島は穏やかに平和な朝を迎えた。

里帰り旅日記 パートⅢ 厄年

  初詣を済ませて
  私たちは ふるさとを後に
  姉家族の住む大阪へと
  フェリーを降りた後 やってきた道を引き返した。




    四国霊場八十八か所 第二十三番札所
        医王山 薬王寺 (やくおうじ)

      ( 徳島県海部郡美波町  日和佐 )

里帰り旅日記 パートⅢ 厄年
里帰り旅日記 パートⅢ 厄年 


 摂食障害を患い死と直面した
 次女みいは 昭和55年生まれである。


 今年は「女の厄年の後厄」にあたる。
 振り返ってみると
 次女みいは
 前厄に当たる一昨年から
 摂食障害による入退院を繰り返し始め
 本役に当たる昨年命の危機に直面した。
 そして
 後厄にあたる今年その深い淵から抜け出そうとしている。


 振り返ってみないと
 解らないことが多すぎる・・・。
 結果でしか物事を信じられない自分が情けない・・・。
 厄年
 みいの人生においては迷信ではなかった。


 私たち家族は
 厄年の参拝者が階段に年の数だけ落とした
 たくさんの厄銭を踏みながら薬王寺の階段を登った。
 
 私もみいの為に
 33枚の厄銭を準備してくれば良かったと思いながら
 じゃりじゃりと一円玉や五円玉を踏み
 多くの人並みに押されながら参道の階段を登った。


そういえば
  私が子供の頃
  亡き父達が 仲間と
  正月の酒を酌み交わしながら
  愉快そうに話していた言葉を思い出した。
   「 金のなる木」の新芽に5円玉を刺して
   
   5円玉を増やし続け
   還暦に そのお金を厄銭とし
   ひわさのおやくっさんにお参りに行こう

 今でもそんなことを言っている人はいるのかなぁ
 ふと
 亡き父を思い出した・・・。

 懐かしい幼いころの思い出が蘇ってきた。

 ナフタリンの匂いのする余所行き着に身を包んだ
 ポマードの匂いのする顔見知りのおじさんたちが
 年始回りにやってきては
 
 父と酒を酌み交わし愉快そうに笑い合っていた
 昭和時代のお正月風景が
 よみがえってきた。

 
 大正生まれの両親に囲まれ
 着物を着た明治生まれの祖母に見守られ
 二人の兄と姉の後を追いかけて
 近所中の子供たちと遊びまわっていた
 幸せだった子供の頃が思い出された。


   里帰り旅日記 パートⅢ 厄年    

   みいの笑顔が途切れることはなかった。

   私は勝手な時だけの虫のいい信者だろうが
   この娘の一生が
   HAYATOと共に
   どうか 穏やかに流れていきますようにと祈った。


   
          
     


    里帰り旅日記 パートⅢ 厄年


 
   里帰りの時に 必ず立ち寄る
   「ひわさの おやくっさん 」にお参りをすませ
   徳島を北上し姉家族の住む大阪へと向かった。
   国道55号線 平均時速70km
   (長崎の国道では信じられないようなスピード) 
   主人は快適に車をとばした。



   車    車    車    車    車


  
 

 主人は信号が少なく
 ほとんどの車が時速70kmで流れていく
 国道55号線のドライブを楽しんでいた。

 運転の好きな主人が
 快く里帰りに同行する理由がここにある。


 
 徳島市街地から阿南市を通り過ぎ
 室戸岬を経由し
 高知市街地に向かう国道55号線は
 
 
 特に 快適ドライブコースである。
 今回は室戸岬には迎えなかったが・・・。


 
 阿南市を過ぎると
 緩やかなカーブで
 緩やかなアップダウンを繰り返しながら進む
 信号のない山腹の道路は
 一般道だというのに
 ほとんどの車が時速70kmで走行している。

 美波町日和佐を過ぎ牟岐町までの
 山腹の道を進むと
 突如 風光明媚な八坂八浜と呼ばれる海岸線に出る。

 その小さな田舎町で私は生まれた。

 そこから
 高知室戸岬を経由して高知南国市までのコースは
 運転の好きなドライバーなら
 誰でもが魅了されるだろう。


広大な太平洋の水平線を見ながら進む海岸線は
信号が非常に少なく
道路に押し迫っている山は険しく反りたち
ガードレールのすぐ横下まで
太平洋の荒波が打ち寄せ波しぶきが立っている。

緩やかなカーブで進む道先は
はるか先まで見通しがきくなど絶景が多い。
何よりも
一般道なのに スピードを出せるところに
なんとも言ない爽快さを得ることが出来る。


今回 主人は
残念ながら
その絶景を横目にスピードを楽しむことはできないが
このあと 数時間後に
若いころに楽しんだ 
懐かしい関西のハイウエイドライブが待ち受けている。


  

      鳴門海峡は 穏やかに潮が流れていた。
      この橋を渡ると徳島とはお別れである。

      二人の兄家族との再会で
      いっぱい癒されて
      生まれ故郷を後にした。

      「 思い残すことは なかや?」
      主人が 後部座席の私に声をかけた。

      長い間私の指定席だった助手席は
      いつのころからか
      HAYATOがでんと座るようになった。
    里帰り旅日記 パートⅢ 厄年




   淡路サービスエリア(上り)で最後の休憩をとった。
   
里帰り旅日記 パートⅢ 厄年
  みいに たくさんの笑顔があふれた。
  HAYATOの笑い声が絶えることがなかった。



  堺 泉北ニュータウンをカーナビ目的地にセットし
  主人は 爽快に車を発車させた。



  神戸淡路鳴門道 ⇒ 第二神明 ⇒ 阪神神戸線 
  ⇒環状線 ⇒ 阪神堺線

 
  


   1時間50分後
   主人と出会い
   二人が青春時代を過ごした
   堺東 泉北ニュータウンに到着する。
   姉家族の顔が浮かんで
   あたたかい思いが 心の中に押し寄せてきた。



Posted by パールじゅんこ at 00:38│Comments(0)
 
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えっちら おっちらと進む人生。
苦しいことも乗り越えたはず。
悲しいことも通り過ぎたはず。
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100%信じている私こと じゅんこです。


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