
2013年08月30日
鹿児島・宮崎・熊本そして長崎の旅 その四

炎天下で250mの吊り橋を渡り
さらに
照葉樹林で覆われた急な山道を登り
照葉大山神さまにお参りし
再び吊り橋を渡り駐車場に引き返した私たちは
クーラーをきかせた車内で
しばらく一息ついた。
助手席で
HAYATOはのんびりとかき氷を食べ終えた。
宮崎 綾照葉大吊橋の駐車場で
カーナビの目的地を
熊本県多良木町槻木にセットし
ゆっくりと出発した。
お昼過ぎに
熊本多良木町槻木地区に到着出来そうだった。
途中のコンビニでお弁当を買い
川沿いの涼しげなところで
お昼ご飯にしようと話し合った。
再び 大吊橋の下をくぐり
やって来た道を引き返した。

主人は 流れにのって
カーナビの案内に従い車を進ませた。
民家が途絶え山道を登り小さなダムにやってきた。
カーナビの案内では
このダムの横を通り抜けると
長い時間を要うしないうちに
熊本多良見町槻木に到着しそうに思えた。
のんびりと
HAYATOのおしゃべりが車内を賑わせた。
のんびりと・・・
ところが
ダムの横の道を快適に進んでいくと
突然工事現場のプレハブ事務所が現れた。
その横を過ぎた途端
通行止めの看板が目に入った。
道の真ん中のカラーコーンが
私たちの行く手を遮ったのである。
「この先 工事中 通り抜けは出来ません。」
そんなぁ・・・

私は
忙しさにかまけて
やらなければならなかったことを怠っていたのである。
秘境と呼ばれる山深い道路を通行するためには
地元の役所観光課に電話を入れて
道路がスムーズに通行できるのか
工事中でない事を確認しておかなければならないのに
解っていながら
そのことを怠っていたのである。
後悔先に立たず・・・
主人は愚痴も言わず
麓の街まで引き換えした。
ハウスでキュウリの収穫に追われている農家の方に
道を尋ね、
再び振り出しに戻らなければならないことを知った。




綾照葉大吊橋の駐車場を出たところの道を
右折して進んできたのだが
その場所を
左折して進まなければならないということが
解った。
今度ばかりは抜け道は無かった。
振り出しに戻らなければ前に進むことが出来ない。
主人は
責めることもなく車をUターンさせ
再び綾照葉吊大橋へと向かった。
HAYATOは無邪気なおしゃべりを続けた。
みいはのんびりと外を眺めていた。
2~3時間のロスは
この後の行程に大きく響くことを知っている私は
急きょ どうするべきか考えた。
綾照葉吊橋手前の道下の
杉の木の木立の中に食事処が現れた。
ここで
昼食を済ませることにした。
多くの観光客で ごった返していたが
早くて
手っ取り早くて
楽しめる
ソーメン流しで昼食にすることにした。

HAYATOは
ソーメン流しを愉快そうに楽しんだ。





振り出しに戻り
綾照葉吊大橋の駐車場から
再び反対方向へと進んだ。
極端に狭くなった道路には
様々な木々が覆いかぶさり
日光の当たらない道脇には苔が生え
行く先は
一瞬たりとも気を抜けないカーブが続いていた。
主人はスリルを楽しむかのように
ハンドルを握る手に力を入れて
深い木立の中の狭い道路に突入していった。
狭く薄暗い道路に車を進ませた途端
主人の緊張が伝わってきた。
狭い道路を進み
大きなダムのほとりをくねくねと下って行った。
みいは少し車酔いをしてしまった。
相変わらず
HAYATOのおしゃべりは場を和ませたが
変化のない山道に
少々飽きてきた様子を見せだした。

予定の時間より2時間30分ほどの遅れをとって
亡き母の育った小さな集落へと
やって来れた。


限界集落と呼ばれる槻木地区は
過疎高齢化が進み
7割以上が65歳を超え
自治会活動や祭礼の維持など
共同体の機能が衰え
消滅に向かうとされている集落なのに
町の財政が豊かなのか
道路脇の草がきちんと伐採されているため
非常にスッキリと好印象を受けた。
槻木地区は
1950年代まで林業で栄え
約1500人が暮らしたと
叔父から送られてきた資料によって知らされていた。
四国徳島からやってきた母の家族は
1500人の中のひとつの家族であった。
活発な母は
非常にかけっこの早い娘だったらしい。
私は・・・ 母に似ている。

昭和6年に母が卒業した槻木小学校は
数年前から休校となっていた。
当然目につくはず・・と思っていたのに
私は小学校の在ることに気が付かなかった。
非常に残念なことに・・・。

明るく爽やかな景色は
すっぽりと
私を受け入れてくれた。
よそ者のはずの私なのに
なぜだか自分の故郷へとやってきたように
思えた。
HAYATOを遊ばせてやれる小川があるのに
「 時間が取れない 」という現実が
大きく壁をつくった。
活発な母は
この小川で真っ黒に日焼けをして
川遊びをしていただろうと想像がつく。


私にとって
今回の旅の目的地はこの地である。
地元の人に道を訪ね
車を降りて散策を重ね
もっと もっと この大地に包まれていたかった。
しかし
幼いHAYATOを・・
少し車に酔っているみいを・・
非常に困難な道のりをハンドルを握った主人を・・
私の我儘に振り回すことは
ここでやめなければならない。
私はきれいさっぱり諦めて
先を急ぐことにした。
母譲りの健脚を持っている私は
短距離も 長距離も得意な娘だった。
長距離の戦い方は心得ている。
無理のない時間に
宮崎高千穂町のホテルに到着するためには
当初の計画である
椎葉村を経由することを断念しなければならない。
快く付き合ってくれている主人の為に
無理のない道路を選択しなければならない。

この坂を上り
標高700数mの峠を越え
母の育った小さな山村に別れを告げ
人吉から
高速で阿蘇の南部に在る高千穂町のホテルに
向かうことにした。


母の故郷を訪ねるのと共に
楽しみにしていた
秘境と呼ばれる 「 椎葉村 」を通ることを
断念した。
車を降り
冷たい湧水を口にして
しばらく息抜きをしたあと 一気に
今夜の宿泊地である高千穂へと向かうことにした。
出発して間もなくHAYATOは
助手席で心地良い寝息を立て始めた。
主人はHAYATOのシートをリクライニングさせ
標高700mを超す峠を下り
眼下に広がる多良木町へと車を進ませた。
まもなく
みいも眠ってしまった。
私は
主人の眠気を取るために
他愛もない話題を見つけるのに懸命だった。







予定の時間より少し早く
18時過ぎに 宮崎高千穂町の「 ホテル 四季見 」に
到着した。
温泉で汗を流し
個室に準備された夕食についた。
かっぽ酒が振る舞われ
うきうきと食事が始まった。
















趣のある器に
少しづつ運ばれてくる料理は
とても美味しくて
思うように進まなかった今日の行程を
忘れさせてくれた。
長旅だったので
高千穂名物の夜神楽見物は行かなかった。
のんびりと 食事がすすんだ。
その話の中で
驚く情報を手に入れた。
「 明日はどちらを見物しますか?」
「 高千穂峡でボートに乗ります。」
「 ボートは
今日3時間30分の待ち時間だったそうですよ。」
そんなぁ・・・・。
ボートに乗るのを
HAYATOは楽しみに来たのに・・。




ゆっくりと食事を終え
みいは温泉に行った。
私は
敷き詰められた布団の上で
観光マップを広げた。
いくら 楽しみにしていても
ボートを乗るために
3時間30分も 並ぶわけにはいかない。
予定を変更しなければならない。
予定を変更するべきである。
部屋いっぱいに敷き詰められた布団の上に
横になり
私は明日の行程を考え直した。
う~~~ん どうしよう。
HAYATOは
相変わらず寝転んでいる私の上を転げまわっては
ふざけていた。
そんなHAYATOを見ていて
ふと いい案がひらめいた。
HAYATOは今回の旅行に出かける前日
まじめな顔をして言った。
「 長崎の平和公園に寄ろうよ。」
私は軽く流した。
「 道順が違うので 又 今度ね。」
しかし
高千穂峡見物をやめたなら・・・
時間が余ってくる。
地図をよ~~く見ると・・・
熊本からフェリーで島原に渡るなら
長崎の平和公園によって変えることが出来る。
無理をせずに
長崎経由で自宅に向かうことが出来る。
「 HAYATO どうして平和公園に行きたいの?」
「 平和集会でお勉強したから。
夏休みの友に
原爆記念像の写真が載っているので
見てみたい。」
私は心が ぱっと 明るくなった。
よ~~し
HAYATOのプランにのってやろう! と
テレビを見ている主人に持ちかけた。
「 よかばい! 」
簡単に返事が返ってきた。
「 HAYATO 明日の帰り
長崎に寄って帰ろうか!
フェリーにも乗っていこうね。 」
コロンコロンしていたHAYATOが
私の上に転がってきた。
「 ばあば だ~~い好き! 」
私を動かすのは簡単だ。
この言葉さえあれば
HAYATOは 簡単に私を動かすことが出来る。
寝る直前ににお風呂に入らないと眠れない・・・
と言って
必ず 眠る前にもお風呂に入る習慣のあるみいは
何回でも温泉を楽しむ。
私はみいが部屋に帰ってきたのを知らない。
又しても
私が一番先に夢の世界へと入っていったようである。
Posted by パールじゅんこ at 03:36│Comments(2)
この記事へのコメント
今日も一緒に旅をさせていただきました(*^_^*)
私も吊り橋の空間、
山間の空気、
なんとなく感じた気がします。
私も吊り橋の空間、
山間の空気、
なんとなく感じた気がします。
Posted by こりの at 2013年08月30日 11:31
こりのさん
明日は楽しみにしていた天岩戸神社に行きます。
高千穂峡はあきらめたが
天照大神が籠った天野岩屋戸をあきらめるわけにはいきません。
ご一緒しませんか。
清涼感あふれる聖地に・・。
ご一緒しましょうね。
明日は楽しみにしていた天岩戸神社に行きます。
高千穂峡はあきらめたが
天照大神が籠った天野岩屋戸をあきらめるわけにはいきません。
ご一緒しませんか。
清涼感あふれる聖地に・・。
ご一緒しましょうね。
Posted by パールじゅんこ
at 2013年08月30日 19:59

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