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2013年09月09日

鹿児島・宮崎・熊本そして長崎の旅  終結

  8月14日 
   早朝私達家族は2泊3日の旅に出た。
   鹿児島 霧島観光 
   霧島国際ホテルで一泊
 8月15日 
   綾の吊り橋観光
   母の育った熊本槻木地区経由
   宮崎 高千穂 ホテル四季見で一泊
 8月16日
   高千穂観光
   阿蘇 白川水源経由
   そして
   熊本からフェリーで長崎へ向かった。


 のんびり ゆったり 道に迷いながらも
 真夏の旅は続いた。

  車ぶーん   車ぶーん   車ぶーん   車ぶーん


8月16日 
 急きょ旅の行程に組み込まれた
 長崎 平和公園に立ち寄るために
 九商フェリーの旅をたのしんだ。

 一時間のフェリーは
 長い時間ハンドルを握る主人の休息時間となった。
 船の大好きなHAYATOは瞳を輝かせた。
 船酔いをするみいも心配無用だった。
 小さなフェリーは
 あっという間に熊本から長崎へと私達を運んだ。
    
   鹿児島・宮崎・熊本そして長崎の旅  終結 

 

  ふたば   ふたば   ニコ   ふたば  ふたば


  鹿児島・宮崎・熊本そして長崎の旅  終結
    ( 平和公園への入り口 )  

   夏休みの登校日で
   「 平和集会 」が行われ
   戦争について 子供たちは学んだ。

   私は
   小学校の講堂で
   当然私より若い教師が
   子供たちにどのように平和について教えたのか
   想像もつかない。
    
   大阪の街で青春時代を過ごしていた亡き母は
   終戦間際に疎開を強いられ
   単身で風呂敷包を持って船に乗り 
   徳島の親戚を頼った。
   そして 終戦後戦地から帰った父と結ばれた。
   戦争により母の運命は変わり
   私という人間が生まれた。
   その母は
   戦争により実兄を亡くしたのである。
    
   両親や親の世代の人々から
   生の戦争の話を聞かされ育ってきたが
   戦争を知らない私は
   すでに 子供に・・  孫に・・
   戦争について語ってあげることはできない。

   
   だが
   語り継がれていく戦争の悲惨さを
   なにも知らない7歳のHAYATOは
   心にとめたのである。

   教育とはなにか?
   無垢な子供たちは
   教育を受けることによって
   過ぎ去った歴史を学び
   現在を生き
   新たに歴史を創り上げていく。

   社会の仕組みの中で
   今を生きるということの大切さ。
   この一瞬を積み重ねるということで
   歴史が積み重ねられていくという事を
   私は感じ取った。
   


   HAYATOは
   夏休みの一日の数時間
   懸命に先生の話に耳を傾け
   その純粋な心は
   「 戦争をしたらダメよね。」と
   平和でなければならない事を学んだのである。

   そして
   その心に「興味」という感情を抱いたのであった。
   「 長崎の平和公園にいきたい。
     そして 原爆の像をみたい! 」と言う
   HAYATOの願いが
   今回の旅の行程に加わったのであった。

   ただ ふわふわと浮き上がった二泊三日の旅が
   この瞬間
   とても重みのある旅行として
   幕を閉じようとした。



   HAYATOは黙ってこの場所に立った。
   
  
   
   
鹿児島・宮崎・熊本そして長崎の旅  終結

            平和の泉
鹿児島・宮崎・熊本そして長崎の旅  終結

    のどが乾いてたまりませんでした。
    水にはあぶらのようなものが
       一面に浮いていました。
    どうしても水が欲しくて
    とうとう油の浮いたまま飲みました。

          ~ あの日のある少女の手記から

 
鹿児島・宮崎・熊本そして長崎の旅  終結

   私はその小さな背中を見つめた。

   たくさんの人に守られて
   たくさんの人に教えられて
   たくさんの人に導かれて
   社会の中で成長していこうとしている
   HAYATOの小さな背中を見つめた。


   摂食障害という
   心の病に取りつかれ
   命まで落としそうになった次女のみい。
     そのみいを母親に持つHAYATO。

   私は
   今にも命のともしびが消えてしまいそうなみいを
   成すすべもなくみつめ
   この幼いHAYATOを抱え
   その不憫さに
   どのように育てればいいのか悩んだ。

   命のともしびは消えることもなく
   高次脳機能障害と診断されたみいは
   奇跡的に回復を遂げ
   多くの人たちによって支えられ
   再び明るい笑顔と平穏な日々を手に入れた。
   
   
   摂食障害の悪化から
   入退院を繰り返しその最中に離婚をした次女みいは
   壮絶な入院生活を送った。

   そこには
   みいの育て方が悪かったのだろうか・・・
   仕事に没頭しすぎたのか・・・と
   自分を責めながら
   一昨年 昨年と   
   神さまに祈り
   仏様にすがるだけの無力な私がいた。

   時は流れ
   平穏な時間を手に入れることが出来た今
   あの出来事は
   何であったのか・・・

   あんなに苦しかった日々は
   私の感情の中で消えていこうとしている。
   だが
   多くの方々への感謝の気持ちは
   消えることは無い。


   
   HAYATOの境遇に心を痛めたが
   小さなHAYATOは
   平和なこの時代で
   守られた社会によって成長を続けている。
   私の心配は無用だった。

   

    ふたば   ふたば   ニコ   ふたば   ふたば

   私の体験など比べることのできない
    悲惨な戦争を忘れてはいけない・・
    繰り返してはいけない・・と
   後世に語り継いでいく教育の現場に
   今 思いを馳せる。


   どうか
   HAYATOの生きる人生が平和でありますようにと
   改めて願った。

   HAYATOは黙って
   平和公園に足を踏み入れた。

   
鹿児島・宮崎・熊本そして長崎の旅  終結




              長崎の鐘
 
    
   鹿児島・宮崎・熊本そして長崎の旅  終結

    
           長崎の鐘

   長崎の鐘よ鳴れ 長崎の鐘よ鳴れ
   私達の肉親を奪った 私達のからだをむしばんだ
   あの原爆が いかに恐ろしいものであるか
   あの戦争が いかに愚かなものであるか
   長崎の鐘よひびけ 長崎の鐘よひびけ
   地球の果てから 果ての果てまでも
   私達の願いをこめて 私達の祈りをこめて
          (碑文より)
      
  鹿児島・宮崎・熊本そして長崎の旅  終結

鹿児島・宮崎・熊本そして長崎の旅  終結

鹿児島・宮崎・熊本そして長崎の旅  終結



   そして
   大きな 平和祈念像の前に立った。

   毎日の宿題の
   「 夏休みの友に載っているから見てみたい 」と
   言った像の前にたった。
  
    
  鹿児島・宮崎・熊本そして長崎の旅  終結

   「  大きいんだね・・・。」

   「 やさしそうな顔をしているね。 」

   「 親指の先が とがっているよ・・・。」
  鹿児島・宮崎・熊本そして長崎の旅  終結

  鹿児島・宮崎・熊本そして長崎の旅  終結

   もう 先へと急ぐことは無かった。
   ゆっくりと 平和公園で過ごした。
   

鹿児島・宮崎・熊本そして長崎の旅  終結


          ・・・・・・・

       ひと夏の旅は終わった。

       

   よつば   よつば   よつば   よつば   よつば





   鹿児島  霧島神宮に参拝し・・
 鹿児島・宮崎・熊本そして長崎の旅  終結


   宮崎 綾の照葉大吊橋で
   高さ142mの空中散歩を楽しみ・・
   鹿児島・宮崎・熊本そして長崎の旅  終結


      
  亡き母の故郷である
  熊本 槻木地区を訪ね・・
 鹿児島・宮崎・熊本そして長崎の旅  終結




 太陽神である地上の最高神 アマテラスが
 岩屋に隠れて岩戸を閉じ、
 地上が暗闇の世界に成ってしまった事に始まる
 伝説の舞台である天岩戸の前に立ち・・・
 鹿児島・宮崎・熊本そして長崎の旅  終結


   平和公園に寄った。
  鹿児島・宮崎・熊本そして長崎の旅  終結



 
   よつば  よつば  よつば  よつば  よつば



   旅から帰った私は
   数日後
   佐賀 唐津に住む叔父を訪ねた。


   腰の曲がった88歳の叔父は
   元気で迎えてくれた。
   

   母は熊本 槻木地区で
   弟である叔父の子守り役として
   子供時代を過ごしたのである。





Posted by パールじゅんこ at 08:09│Comments(0)
 
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えっちら おっちらと進む人生。
苦しいことも乗り越えたはず。
悲しいことも通り過ぎたはず。
やってくる明日は
絶対幸せで楽しいはずと
100%信じている私こと じゅんこです。


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