てぃーだブログ › 浮雲 › 叔父を訪ねて  唐津呼子湾

2013年09月15日

叔父を訪ねて  唐津呼子湾

夏休みも終わろうとしている水曜日
めったに休みが取れない私と・・
有休がたまりすぎている主人は
揃って休みを取った。


夏の旅行に終止符を打つために
私は
家族そろって
亡き母の弟である唐津に住む叔父を訪ねた。

昼食を済ませてから訪問する旨叔母に伝えた。

お昼前に
叔父の住む街並みを通り越して10数分の場所にある
唐津 呼子港に私達は立ち寄った。

時間つぶしには最適の場所だった。

呼子港から出ている遊覧船に乗ってみる事にした。
そこには
玄海海中公園を遊覧する観光船が出ていた。
  七ツ釜遊覧船「イカ丸」と
  クジラの格好をした海中展望船「ジーラ」である。

いずれも所要時間は40分。

私達は迷わずイカ丸に乗船した。
叔父を訪ねて  唐津呼子湾

   穏やかな海を10数分イカ丸に乗り
   七ツ釜洞窟へと 探検に出かけた。
叔父を訪ねて  唐津呼子湾


奇岩景勝の地として有名な七ツ釜は
国の天然記念物に指定されている。
七つのカマドを並べたような海蝕洞窟から
七ツ釜と呼ばれるらしいが
よく見ると八つの洞窟があった。
規則正しく並んでいる柱状の玄武岩は
地層に興味のない私が見ても
芸術的で素晴らしかった。

叔父を訪ねて  唐津呼子湾

洞窟が近づくと船長のアナウンスで
イカ丸のオモテのデッキに立つことを
勧められた。
 

叔父を訪ねて  唐津呼子湾

  一番大きな洞窟の中に
  ゆっくりとイカ丸が進んでいった。

  私は
  すっぽりと洞窟の中に入り込み
  中で船が旋回するものと思い込み
  ワクワクした。
叔父を訪ねて  唐津呼子湾

   しかし
   イカ丸は
   その船頭の部分が入り込んだだけだった。
叔父を訪ねて  唐津呼子湾
  

  想像が自分勝手に膨らんでいたため
  すこしがっかりしたものの
  綺麗に並んだ柱状の玄武岩の素晴らしさには
  素直に感動を覚えた。

  手を伸ばせば届きそうな位置で
  天然のシャンデリアが
  宝石のような滴を落としながら
  輝いているような気がした。
  
  叔父を訪ねて  唐津呼子湾

  叔父を訪ねて  唐津呼子湾

   イカ丸は
   静かに洞窟の中から出て
   半島をくる~~と一周した。

   波の高いときの船の操船が・・
   海の天候についての知識が・・
   少~~しばかりある私には
   この商売の大変さがわかり
   船長のテクニックに感激した。

   波の高い時には
   小さなイカ丸がこの半島に近づくのも
   もちろん洞窟に入るのも危険が伴う筈である。

  
   人の命を預かる大変さが解り
   商売としての真剣さを感じ取った。
   観光客として
   可愛げのない私がそこにいた。
   




叔父を訪ねて  唐津呼子湾


叔父を訪ねて  唐津呼子湾

   青い空に
      青い海が映えて
         とても 綺麗だった。

叔父を訪ねて  唐津呼子湾

    船はゆっくりと 七ツ釜を離れた。
   

叔父を訪ねて  唐津呼子湾

     イカ丸は
     静かに七ツ釜を離れ
     スピードを出して呼子港へと戻った。


     海上レジャーに適した天候に恵まれて
     快適な遊覧を楽しむことが出来た。
叔父を訪ねて  唐津呼子湾



  遊覧船乗り場から
  「 イカ本家 」 と壁に描かれた食事処が目に入った。

  ちょうどお昼時ではあったが
  平日なので
  店内はちょうどいい具合に混んでいた。

  呼子に来て
  「 イカの活き造り 」を食べないで帰るわけにはいかない。
  しかし・・・・
  何の記念日でもない日に
  ファミリーで食べる昼ごはんには高級すぎるので
  いかの活き造りの定食を一膳だけ注文して
  後は
  シュウマイ定食を注文した。


  注文してから短時間で 
  ピクピクと活きたままのイカが運ばれてきた。

  足(ゲソ)がぐにゅぐにゅと動き
  身がぴくぴくと脈打っていた。
叔父を訪ねて  唐津呼子湾


   勧められるままに
   まず 動いている足を切り取って食べた。
叔父を訪ねて  唐津呼子湾

  なんだか  大騒ぎして  食べた!。

叔父を訪ねて  唐津呼子湾

   シュウマイも ふっくらと美味しかった。

   
叔父を訪ねて  唐津呼子湾

     
   お刺身を食べ終わった頃
   さりげなくひいて行かれた部分は
   かりっと揚がった天婦羅になって
   運ばれてきた。
    
     叔父を訪ねて  唐津呼子湾



    二階のお座敷で呼子港を眺めながら
    ちょっと贅沢な
    お昼ご飯を食べた。

    
    明日から・・・
    いいえ
    今夜から又 
    新鮮な魚と 新鮮な野菜をふんだんに使った
    みいの節約晩御飯が食卓にに並ぶ。

    ちょっと
    内緒で・・・  ( 誰に・・・?  みんなに・・)
    贅沢をしてしまった。


    午後1時すぎ。
    叔父の家に到着した。

    玄関の外で80歳半ばの
    一回り小さくなった叔母が
    笑顔で待っていてくれた。

    HAYATOの成長に目を細め
    みいの元気な様子に叔母は喜んでくれた。
 

    玄関前に並ぶ数本の槇の木は綺麗に剪定され
    その木陰では
    鉢植えの山野草がいきいきと育てられていた。
    下駄箱の上には 
    大きな金魚がきれいな水の中で
    気持ちよさそうに泳いでいた。

    
    いつも通される風通しのいい奥の部屋で
    叔父は書きかけていた小冊子の原稿から目を離し
    広げられた資料を整え
    笑顔で私達を迎えてくれた。
   

    徳島で育ち
    大阪の街で知り合った主人について
    九州の地に嫁いできてから 
    世間知らずの21歳の私を迎えいれ
    九州での保護者代わりとなって
    接してくれた叔父、叔母の姿があった。

    
    
    30数年前から なんら変わることのない
    空気が・・   時間が・・・
    そこには流れていた。 
  



Posted by パールじゅんこ at 02:02│Comments(0)
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 15人
プロフィール
パールじゅんこ
パールじゅんこ
えっちら おっちらと進む人生。
苦しいことも乗り越えたはず。
悲しいことも通り過ぎたはず。
やってくる明日は
絶対幸せで楽しいはずと
100%信じている私こと じゅんこです。


オーナーへメッセージ