浮雲

午前４時
空にきらめく星は優しく揺れていた。

春のように
穏やかな朝を迎えた。
白岳から吹き降りてくる風は
玄関先の南天の実を揺らした。

２０１４年　１月１日
新しい年が始まった。

私は
　　　密かに
そして
　　　強く願った。
私は
　　　新しい年をどのように生きていくべきかを
　　　強く自身に言い聞かせた。

２０１３年１２月３１日
　　　主人が笑った。　大きな声で！
　　　ＨＡＹＡＴＯが　笑い転げた。　大きな声で！
　　　みいが冗談を言いながら　
　　　　　　　晩御飯の後片付けを始めた。
　　　私はテレビを見ながら心は家族を見ていた。

幸せで穏やかな気分が胸の中に広がった。
一年は静かに　
穏やかに終わっていった。

　　　　　　　　　　

そして
新しい年がやってきた。

私は何をしなければいけないか・・
私はどうあるべきか・・
答えは見えていた。

私は主人との和を大切に
みいを愛情で包み込み
そして
居心地のいい家庭を保ち
そのあったかい空気の中で
ＨＡＹＡＴＯに日々を送らせなければならない。


私は
優しい言葉かけを忘れてはいけない。
私は笑顔を忘れてはいけない。
私は健康でなければならない。

私は一年後
「いい年だったね」と言えるように
足元をしっかり見つめていく必要がある。

希望は
　　　強く願って進んでいけば叶うように思える。
叶えることが出来るはずである。

行き先は一年後。
目標は「　良い一年だったね。」と言える言葉である。

６時４０分
空の星の輝きが消え
東の空が仄々と明るくなった。
私は何回もカーテンを開け空を仰いだ。

東の空にだけ雲が浮かんでいる。
雲はゆっくりと流れていこうとしている。

素敵な年が今開けようとしている。

   　　 平成２６年１月１日