
2014年03月17日
水温むころ

生まれ育った故郷は
そこに生まれ育ったものにしか解らない
独特の匂いを持っている。
と・・・
私は思う。

この地で生まれ育つHAYATOの心の中に
この大地から立ち昇る春の匂いが
充満していく。
こんこんと流れる水のせせらぎをBGMに
大地のぬくもりをもった
燃える若草の匂いがHAYATOを包み込む。
のどかな春の一日

細胞の隅々まで円やかにしみ込んでいく
この陽光に包まれた野の匂いは
成長したのちも HAYATOの心を
そっと揺さぶり続けるだろう。
進む人生に
万が一苦難が押し寄せてきたとしても
故郷の風は
やさしいオブラートとなって
その心を包み込んでくれるはずである。

水温む春の一日が
ゆっくりと流れていく。

小川では
たくさんのカワニナが育ち・・



そっと流れる春の風は
菜の花の香りをブレンドして
その小さな背中を包み込む・・・。

ゆったりと
時間が流れていった優しい日曜日の午後。


平凡な時間が 音もなく 流れていった。
Posted by パールじゅんこ at 08:02│Comments(0)