
2014年07月21日
たぬきのおんがえし
一冊の絵本を読み聞かせると
孫くんは
心地良い眠りに落ちていった。
三人の娘たちの幼少の頃
読み聞かせてきた絵本が
2階の屋根裏部屋から下されて
孫くんの枕元に積み重ねられている。
さんびきのやぎ
ももたろう
いつつぶのえんどうまめ
ブレーメンのおんがくたい
etc・・
20数年前に娘に読んだ本の中には
忘れられない大好きな絵本が何話もある。
その中でも
雪の降り積もる夜に
月光が射すときっとこんな色になるんでは・・と
雪国を知らない私は
勝手に空想を膨らませた昔ばなしの
「たぬきのおんがえし」 は
私の記憶の中で
20数年もどっしりと胡坐を組んでいた。
やまおくのふるでらに
おしょうがひとりですんでいた。
たいへんさむいゆきのばん
あまどをたたくものがある。
「こんばんは おしょうさま おしょうさま」
とをあけてみて おどろいた。
ゆきをかぶって がたがたと
としよりたぬきがふるえていた。
「なかへおはいり」
おしょうはやさしくてらにいれ
いろりのそばにすわらせた。
このよるから
としよりたぬきはまいばん いろりにやってきた。
いつしか 10ねんがすぎさったあるよる
「わたしになにかごおんがえしをさせてください。」と
たぬきはもうしでた。
そして
よくあさ たびにでていった。
3ねんすぎたおおみそか あまどをたたくおと。
「おしょうさま おしょうさま 」
おしょうはいろりをとびこえ
どまへとびおり あまどをあけると
ゆきにふるえたやせだぬきが かがみこんでいた。
「おしょうさま
ながいこと ごぶさたして もうしわけありません。
わたしは さどがしまへ わたっていました。」
さどというのは
やまをこえ たにをこえ うみをわたったしまである。
さどがしまには きんがでてくるやまがある。
「わたしは さどにわたり
きんをほるひとがすてた わらじをひろいあつめ
それについたきんを あつめました。」
おしょうは
「おまえにつらいおもいをさせてしまったね。
かんべんしておくれ ありがとう ありがとう。」と
たぬきをおがんだ。
たぬきは
くろうがみのり
おしょうさまに おんがえしができたうれしさに
わっとばかり なきだした。
おしょうは にじりより
こおりのように ひえきったとしよりだぬきを
しっかりと だきしめた。
「もう そろそろ 108のじょやのかねをつくじこくじゃ。」
たぬきは
としをとって つかれはて まもなくしぬのをしっていた。
「おしょうさま どうか わたしにも かねをつかせてください。」
やがて
ふたりのつきならす かねのひびきが
やまやまに
ごーん ごーんと こだまして
しょうがつをまつ やまざとに
とおく ひびいて いったとさ。
私が大好きなこの お話は
孫くんには ヒットしなかった。
孫くんは 物悲しいお話しや歌は好きではない。
5月末に読んだこのお話の
リクエストはほとんどないままである。
しかし
何十年ぶりかに開いた一冊の絵本は
私の心を揺さぶった。
佐渡島かぁ・・・。
行ってみたいなぁ。
私は 又 突拍子もないことを考え出したのである。
長い長い間
私の心に居座っていたこのお話の舞台に
行ってみたい。
私は インターネットで ある格安旅行を見つけた。
孫くんは夏休みである。
主人は夏季休暇を3日間取れる。
私は早朝から夕方遅くまで
休日も取らずがむしゃらに働いている。
平日に3日間だけお休みをもらうことにした。
佐渡島への旅を計画したのは言うまでもない。
ほとんど休みをとれない私の心は浮き立った。
「 楽天トラベル 」 ANA楽パック 航空券+宿泊
福岡空港発→新潟空港 佐渡2泊の旅
ペンションを利用する一番安いプランを選び
申し込んだ。
福岡空港から 新潟空港までの座席も確保した。
孫くんが喜ぶように
進行方向に向かって右側の窓の下が見える席がとれた。
帰りはもちろん進行方向に向かって左側を。
佐渡島へ渡るジェットホイルの予約も
佐渡島のレンタカーの予約も
滞りなく済ませた。
私は今
がむしゃらに 働いている。
早朝4時起床~ 午後7時前帰宅。
旅に出かけられることを楽しみに
がむしゃらに働いている。
私は 娘たちに言う。
「 お母さんたちが あの世へおさらばしても
貯金はあんまりないからね。
どこさがしてもへそくりはないよ。」
みんな 口をそろえて言う。
「 わかりきってるよ。 」
私の命は 後 どれくらい?
背中を意識しないと
背中がなんだかくしゃんとし始めた。
やばい! やばい!
好きなことを いつまで続けられるかな?


旅の予定が絵本からなんて…
娘と旅を…と思うものの、なかなか病気を理解できない夫にてこずっている私にはうらやましい限りです。
いつになるかしら?
海を見て過ごせる日々は…
父親は・・ 男性は・・
「摂食障害」という心の病が理解できないように感じます。
単に「甘えているだけ」なので「 放っておけ」と簡単に答えを出してしまいます。
確かに「放っておけば」治るのかもしれません。
しかし 母親はそう割り切れません。 だから苦しい。 だからどうしていいか解らない。
小町さん
私も 主人は理解を示してはくれませんでした。 振り返ってそう思いますよ。
私は 頑固です。
主人の言うとうりにはなりません。
主人のほうが 私にてこずって要いるのかもしれません。
でも
苦しいだけの日々は永遠に続かないと思いますよ。
いつになるかしら・・・・て 言わないで。小町さん。
海を見て過ごそう! と
よし! 行ってみよう! と
行動に移してみてください。

父親は・・ 男性は・・
「摂食障害」という心の病が理解できないように感じます。
単に「甘えているだけ」なので「 放っておけ」と簡単に答えを出してしまいます。
確かに「放っておけば」治るのかもしれません。
しかし 母親はそう割り切れません。 だから苦しい。 だからどうしていいか解らない。
小町さん
私も 主人は理解を示してはくれませんでした。 振り返ってそう思いますよ。
私は 頑固です。
主人の言うとうりにはなりません。
主人のほうが 私にてこずって要いるのかもしれません。
でも
苦しいだけの日々は永遠に続かないと思いますよ。
いつになるかしら・・・・て 言わないで。小町さん。
海を見て過ごそう! と
よし! 行ってみよう! と
行動に移してみてください。

娘と年の変わらない子供たちを毎日見て過ごす夫にとって、何をすることなく日々を過ごすわが子がわからない。職業柄、働くことなくニートする若者の話をすることが、娘には刃物のようにつきささります。
それでも、ようやくそんな話をすることをやめ、娘の病気のことを聞くようになりつつあります。これも職業が関係してますが…
必ず、青い青い海を見に行きます。
10代で私が見た沖縄の海を見に行くつもりです。
沢山の夢をもって
一つ 一つ 叶えながら生きて行きましょうね。
最近 よく考えます。
私の命はいつまであるのか・・と。
こんな
人生を送るはずではなかったような気がしてなりません。
仕事が忙しすぎて
考え込む暇もありませんが。
夏を迎えて 気のせいか
みいは 又 やせ始めています。
もう 知るか! と 放っています。

母の力ですよ。
まだまだ、先の楽しいことを考えて過ごしていきます。少しずつだけど、回復している娘と。
そうそう、絵本ですが…
悲しいことが頭に浮かぶお話は、子供は好きにはならないみたいですね。私が幼い頃、母が「叱られて」を歌うと必ず「歌わんといて」と逃げてたそうです。子供にはたくさんの想像力があるんですね、きっと。