
2015年04月02日
負けるな! にい!
脳内出血で倒れた63歳の兄
遠く離れて住む三つ違いの兄とは
沢山の共有する思い出がある。
兄の後をついて遊びまわった子供のころの
徳島の山郷での思い出の中には
私の原点が沢山詰まっている。

兄が倒れてすぐの頃
大阪で暮らす姉は受話器の向こうで言った。
「 九州に有名なリハビリテーションがあるで。 」と。
真冬の朝
危篤状態の兄の一報がはいった。
あれから 瞬く間に冬は走り去った。

水仙が咲き
梅の花が香り
椿が次々と花を開いた。
そして
待ちわびた桜が一斉に開き春を謳歌した。
兄の周りでは
停まっていた時間が静かに流れだした。
私と大阪で暮らす姉は
絶えず受話器を握りしめて心をつないだ。
兄が倒れて間もない頃から
姉は頻繁に言った。
「 九州にいいリハビリテーションがあるで。」 と。
行動に移そうとしない私に
しびれを切らした姉は口調を強めた。
「 九州にいるあんたが調べてやりや! 」と。
私は目が覚めた思いがした。
私は兄の為に何が出来るのだろうか?
姉の言おうとしていることがよく理解できた。
突然襲った病と闘っている兄家族に
心を添わせ
共に前に向かって歩いていくべきである。
それは
親孝行が出来なかった今は無き父と母への
孝行であるはずである。
私は
家族が寝静まった夜中にパソコンに向かった。
そして
姉の言ったリハビリテーションは
容易に見つけ出すことが出来た。
パソコンとは無縁の姉の心と共に
私は
九州にある有名なリハビリテーションの
沢山の資料を印刷した。
兄を支える義姉に送るために。

遠く離れて住む三つ違いの兄とは
沢山の共有する思い出がある。
兄の後をついて遊びまわった子供のころの
徳島の山郷での思い出の中には
私の原点が沢山詰まっている。

兄が倒れてすぐの頃
大阪で暮らす姉は受話器の向こうで言った。
「 九州に有名なリハビリテーションがあるで。 」と。
真冬の朝
危篤状態の兄の一報がはいった。
あれから 瞬く間に冬は走り去った。

水仙が咲き
梅の花が香り
椿が次々と花を開いた。
そして
待ちわびた桜が一斉に開き春を謳歌した。
兄の周りでは
停まっていた時間が静かに流れだした。
私と大阪で暮らす姉は
絶えず受話器を握りしめて心をつないだ。
兄が倒れて間もない頃から
姉は頻繁に言った。
「 九州にいいリハビリテーションがあるで。」 と。
行動に移そうとしない私に
しびれを切らした姉は口調を強めた。
「 九州にいるあんたが調べてやりや! 」と。
私は目が覚めた思いがした。
私は兄の為に何が出来るのだろうか?
姉の言おうとしていることがよく理解できた。
突然襲った病と闘っている兄家族に
心を添わせ
共に前に向かって歩いていくべきである。
それは
親孝行が出来なかった今は無き父と母への
孝行であるはずである。
私は
家族が寝静まった夜中にパソコンに向かった。
そして
姉の言ったリハビリテーションは
容易に見つけ出すことが出来た。
パソコンとは無縁の姉の心と共に
私は
九州にある有名なリハビリテーションの
沢山の資料を印刷した。
兄を支える義姉に送るために。

Posted by パールじゅんこ at 01:33│Comments(0)